2021.01.28
【一発アウト!?】住宅ローン審査で落とされる3つの理由!対策についても徹底解説!!
これからマイホームを建てようと考える人の多くが、自分の自己資金プラスαで銀行融資の住宅ローンでお金を借りて建築資金を補填します。
なので住宅ローンを貸してもらえる事が大前提だと思いますが、もしかしたら貸してもらえないかもと心配な人はいませんか?
昔カードの支払いがちょっと遅れてしまったり、携帯代の引き落としがされなかったりした経験がある人は、住宅ローンの審査で落ちてしまう可能性があります。
住宅ローンの審査には事前審査と本審査があり、この事前審査が承認されないと基本的には本審査には進めません。
一般的には不動産屋さんや住宅会社が窓口になって、銀行に事前審査を依頼するケースが多いので、うちの会社でも毎月10件以上はお客様の代行で事前審査を出しています。
そうすると10件に1件ぐらいの割合で残念ながら審査否決、要するに「あなたには貸せません」という回答が来てしまいます。
しかも皆さんだいたいが否決になる心当たりの無い方が多く、自分は大丈夫と思っている方でも場合によっては何かが引っかかり融資承認が下りません。
もし家のプランなど全部決まってから住宅ローンが組めないと発覚したら、大幅にスケジュールが遅れてしまうし、最悪マイホーム建築自体が不可能になるかもしれません。
なので逆に言うとどんな事で融資否決になってしまうのか?どんな対策をすれば良いのかがあらかじめ分かっていれば、それ相応の対策を早めに打つことができます。
そこで今回は自分が住宅ローンを借りられるかどうか、ある程度は判断できるような内容になっています。
大工時代を含めて15年以上たくさんのお客様の家づくりをお手伝いしてきた経験や、住宅ローンの資格をいくつも取得した知識を活かして、できるだけ分かりやすくお伝えしますのでぜひ最後までお読みください。
融資否決の3つの理由
結論から言うと、住宅ローンで融資否決になってしまう可能性があるのは次の3つです。
1.ローンやカードの支払い滞納
2.消費者金融の借り入れ
3.税金や社会保険料の滞納
要するに銀行が何を見ているかというと、3,000万円、4,000万円の大金を35年という長期で貸しても本当に大丈夫か?ちゃんと返してもらえるかどうか?信用できる人か?を審査しています。
なので今までにローンを組んだ事があるのが悪いというより、ちゃんと期日に返さなかったり払うべきモノをしっかり払っているかどうかを見ています。
逆に車とか奨学金とかいろいろなローンを組んだことがあっても、それをすべて期日通りに完済していれば「この人はちゃんと返せる人だ」と評価されて信用につながるし、今まで30年生きてきて一回もローンを組んだ実績が無いと、それはそれで銀行からすると未知数で怖かったりします。
それでは、本題を1つずつ詳しく説明します。
1.ローンやカードの支払い滞納
住宅ローンで融資否決になる原因1つ目は、ローンやカードの支払い滞納です。
車のローンや携帯本体の分割払い、クレジットカードの支払い履歴は、個人信用情報にある程度記録されていて、銀行は住宅ローンの審査をする時にこの個人信用情報を照合して、借りようとしている人がちゃんとローンを返してくれるかどうかを審査します。
百歩譲ってたまに支払いが遅れるぐらいだったらまだ良いですが、3ヵ月とか連続で支払いが遅延してしまうと、結構厳しく評価されてしまいます。
さらに支払いが半年とか遅延すると個人信用情報に「異動」っていう記載がされて、最悪向こう5年間は借りられなくなる可能性があります。
しかもこれは金額の大きさはあんまり関係なくて、月3万円でも月2,000円でも、支払いが遅くなった事実が評価されるので、金額が低いローンだから少しぐらい遅れても大丈夫だろうと思っている人は、注意が必要です。
この具体的な対策としてはまず少しでも過去に何かしら支払い遅延をした覚えがある人は、事前審査を安易にしないようにしましょう。
理由としては多分大丈夫だろうと考えてA銀行で審査をして仮に否決になった場合、今度はそのA銀行で否決になったという事実が、個人信用情報に記載されてさらに印象を悪くしてしまうからです。
しかも否決になった場合に原因を追求して改善しようと思い銀行に理由を訪ねても、総合的な判断としか教えてもらえないのでその審査結果を次に活かす事ができません。
であれば一か八かで事前審査するのはリスクが高すぎるし、もし否決になりその原因を知りたくても、個人信用情報を自分で取り寄せて確認するしか方法がありません。
それなら事前審査をする前に、自分で個人信用情報を取得して確認した方が賢いと思います。
「CIC」「JICC」「KSC」と検索すれば、それぞれ数千円の費用はかかりますが、ネットや電話、今どきはアプリなんかで気軽に3つの情報を取り寄せる事ができます。
その個人信用情報にすべてが記載されている訳ではないですが、少なくとも銀行がそれも1つの判断材料として評価しているのは間違いありません。
なので審査を受ける前に自分で問題があるかどうかその程度を確認にして、このまま審査を出すか何か対策をした方が良いのか?少し期間をおいて遅延した情報が消えてから審査を出したほうが良いか、などたくさんの選択肢から方策を考える事ができます。
最後に注意してほしい事は先程お伝えしたように安易に事前審査をして否決になってしまうと、その履歴が残ってしまいます。
その事実を知ってか知らずか不動産屋さんや住宅会社の担当者によっては、一気に3つの銀行に事前審査を出したり否決になったからって次々と銀行を変えて審査を薦めてくる人がいます。
確かに銀行によって審査する基準のレベルが違ったり重要視する部分が違うので一概には言えないですが、基本的には見る部分は一緒なので1つの銀行で否決になったら、そのまま何も対策せずに他の銀行に審査を出しても否決になります。
そうすると単にいろいろな銀行での否決履歴が積み上がっていくだけで、どんどん個人信用情報を傷つけて余計にお金を貸してもらえなくなります。
実際に今まで何人もそういう方を見てきましたが、1番多かった方は7つの銀行から否決になっていました。
しかもその方に個人信用情報を取得してもらい中身を確認したら、4つ目の銀行からはちゃんと調査せずにその前の銀行3つから否決回答が出ているという理由で否決の判断をされていました。
正直これは最悪のケースで本当にもったいないです。
少し改善したりちょっと期間を待てば通ったかもしれないのに、自分で自分の首を締めている状態です。
少し長くなりましたがここまで話を聞いてちょっと心配だなという人や、まだ家を建てるのは先だという人でも心当たりがある場合は、デメリットは1つも無いのでぜひ前もって確認する事をお勧めします。
ただ実際には個人信用情報を取寄せても分析は結構難しいと思うので、住宅ローンに詳しい方が近くにいれば早めに相談をするようにしましょう。
2.消費者金融の借り入れ
住宅ローンで融資否決になる原因2つ目は、消費者金融の借り入れです。
これは条件によって銀行ごとに判断が変わるので一括りには出来ないですが、現在も借り入れがあって滞納があるとほぼ一発でアウトになってしまいます。
他には過去に一度でも借りた事があるとダメというかたい銀行もあれば、借りた事があってもちゃんと完済していればOKという所もあるので、これは各銀行に確認してみるしかありません。
アコムとかプロミスとか消費者金融の過去の滞納も個人信用情報に記録されているので、不安な方は一度情報を取り寄せて確認してみましょう。
3.税金や社会保険料の滞納
住宅ローンで融資否決になる原因3つ目は、税金や社会保険料の滞納です。
これは住民税とか自動車税とか、本来払うべき税金を払っていない人は、住宅ローンを貸してもらえません。
あと意外かもしれませんが健康保険料とか社会保険料も、滞納していると借りることができません。
一般的な会社員の人は給料から引かれているので、税金の滞納というのはあまりないと思いますが、自営業の方だと振り込むのを忘れていたり口座からの引き落としが残高不足でできていなかったりで、滞納してしまったという人もいます。
基本的に住宅ローンの審査の時に自営業の人は納税証明書を出す事になるので、それを税務署に取りに行って初めて、滞納してる事を知ったというお客様もいました。
ほとんどの銀行が滞納分をさかのぼって納税すればOKですが、中には滞納の額や頻度によっては滞納分を納税してから1年経過しないとダメという銀行もあるので、対応はまちまちです。
心配な方は税務署に行って納税証明書を発行してみると、滞納があるかどうかが分かるので確認するようにしましょう。
あと余談ですが、運転免許証を持っている方は、その運転免許証の発行回数も実は見られていたりします。
免許証番号の1番右の数字が0の人は再発行した事がないという意味で、1回や2回無くしたぐらいならまだ良いですがこれが3回4回ってなるとさすがに発行しすぎで、意外と住宅ローンの審査に影響する可能性があります。
車の運転免許証は日本で生きていく上では重要な情報の1つで、車の運転をするのもそうですが大切な身分証明の1つになります。
それを何かしらの理由で3回も4回も無くしたことがあるというと、人としての信用性がどうしても低下してしまいます。
そんな細かい所まで見られるのかという事を、なんとなくでも感じてもらえると良いと思います。
まとめ
最後まとめに入りますが、住宅ローン審査で落とされる理由は次の3つです。
1.ローンやカードの支払い滞納
2.消費者金融の借り入れ
3.税金や社会保険料の滞納
それぞれの概要はここまでお話した通りで、今回ご紹介したモノがすべてではないですが、住宅ローンの審査に大きく影響する事は間違いないです。
その他にも勤め先だったり家を建てる予定の土地の担保評価だったり、いろいろな条件が絡んできます。
今まで本当に数多くの家づくりのお手伝いをさせていただいて、その中で住宅ローン融資が難しいって方もたくさんいらっしゃいました。
過去の支払い遅延が故意じゃなかったりどうしようもない理由だったり、昔はどうであれ今は健全って方が大半です。
仮に住宅ローンが否決になってしまう理由が過去にあったとしても過去は過去、それ相応の対策を講じて前向きに考えてマイホーム建築のために進めていくしかありません。
どんな理由にしても住宅ローンを貸してもらえないと、マイホームを建てる計画が延期になったりストップしたりして、家族みんなの精神的ダメージも大きくなるので、家を建てるギリギリではなくて、できれば前もって住宅会社や銀行に相談するようにしましょう。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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