2024.09.20
2階リビングの間取り実例(20坪・30坪)|家事動線の良い間取りアイデア、注意点など解説
2階リビングの間取りを検討中で、「階段の上り下りが大変で、家事効率が悪くなるかも」「子ども部屋を1階にして大丈夫かな」など不安をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
2階リビングの快適な間取りづくりを成功させるためには、いくつかの注意点があります。
今回はご家族のご希望、周辺環境などに合わせて「2階リビング」のような柔軟な間取りプランを数多く提案してきた愛知の工務店『ハピナイス』が、以下の項目をわかりやすく解説します。
コラムのポイント
- 2階リビングの間取り実例を紹介します。世帯人数・世帯構成に関わらず人気の20坪台・30坪台の実例です。
- 2階リビングの間取りは効率の良い家事動線をつくる工夫が必要なため、家事動線の良い間取りアイデアを紹介します。
- 2階リビングの間取り特有の注意点も確認しましょう。
- 2階リビングの間取りを選択するメリット・デメリット、デメリット解消法を紹介します。
ご家族にとって長く快適に・のびのび過ごせる2階リビングの間取りを完成させるために、ぜひ最後までごらんください!
2階リビングの間取り実例|20坪台・30坪台
はじめに、2階リビングの間取り実例を紹介します。
世帯人数・世帯構成に関わらず使い勝手が良いことから人気の高い延床面積20坪台・30坪台の間取り実例ですので、参考にしていただけると幸いです。
延床面積26.30坪
こちらは、延床面積26.30坪の2階リビングの間取りです。
- 1階延床面積 14.30坪:2部屋+ウォークインクローゼット+水回り設備
- 2階延床面積 12.00坪:リビング・ダイニング・キッチン+バルコニー+トイレ
「リビング」「個室&水回りを」上下に分離したシンプルな間取りで、2階はキッチン周辺に大容量の収納スペースを設けているため、片付けなどの家事がスムーズに進みます。
また、2階リビング内にスタディスペース(ワーキングスペース)を設けて、ご家族がリビング集まりやすく、コミュニケーションをとりやすい間取りとなりました。
延床面積37.00坪
こちらは延床面積37.00坪の、2階リビングの間取りです。
- 1階延床面積 19.00坪:3部屋+ビルトインガレージ
- 2階延床面積 18.00坪:リビング・ダイニング・キッチン+ウォークインクローゼット+水回り設備
2階はキッチンを中心として、左右にリビング・水回り設備を分けて配置しています。
2階に大容量のウォークインクローゼットを設けているため、2階で家事が簡潔する点が便利ですね。
1階は個室・トイレのみを配置した間取りで、ビルトインガレージは天候に関係なく車に乗降できるため、安心して外出・帰宅できます。
ハピナイスには、今回紹介しきれなかった施工事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください!
2階リビングの間取りを紹介しました。
2階リビングの間取りを作成する際に役立てて頂きたい、家事動線・生活動線の良い間取りにするアイデアが他にもあるため、次に紹介します。
愛知でマイホームを検討中の方は、ハピナイスにお問い合わせください。
ご家族のご希望、周辺環境などに合わせて、柔軟なアイデアを詰め込んだ間取りプランを提案いたします。
2階リビングのマイホームを家事動線・生活動線の良い間取りにするアイデア
2階リビングのマイホームを家事動線・生活動線の良い間取りにする主なアイデアは、以下のとおりです。
- 回遊動線を取り入れる
- 廊下なしの間取りにする
- ファミリークローゼット・ランドリールームを設ける
- 家事動線・生活動線の途中に収納スペースを設ける
- スタディスペース(ワーキングスペース)を設ける
より使い勝手の良い2階リビングの間取りを作成するために、一緒に確認しましょう。
回遊動線を取り入れる
回遊動線とは行き止まりなく回遊できる動線のことで、間取りに取り入れると、家事動線・生活動線がスムーズになります。
- 1つの場所に複数の方向からアクセスできるので、人の渋滞が起きづらい
- 目的の場所に複数方向からアクセスできるため、短い距離で室内を移動できる
- 回遊動線を取り入れる場所には通路を確保するため、余裕を感じる空間デザインとなる
【キッチン周辺に回遊動線を取り入れた実例】
【玄関からリビングの動線に、回遊動線を取り入れた例】
廊下なしの間取りにする
廊下があると家事で移動をする際にドアを開閉する手間が増えるため、廊下なしの間取りも家事動線・生活動線の効率化に役立ちます。
廊下を設けないことで居室として確保できるスペースが増えるため、「以下のような長方形の間取りを開放的に使いたい」「2階リビングの面積をなるべく大きくしたい」という場合にも、「廊下なし」のアイデアが役立ちます。
※こちらは、本来は縦長の間取りです。
ファミリークローゼット・ランドリールームを設ける
2階にファミリークローゼット・ランドリールームを設けることで、洗濯作業がスムーズになります。
以下の間取りのように、ファミリークローゼット・ランドリールームに回遊動線を取り入れることも可能です。
家事動線・生活動線の途中に収納スペースを設ける
リビングはご家族が集まる場所なので物が集中しやすく、片付けに追われている方も多いのではないでしょうか。
動線の途中に収納スペースを設けることで、ご家族全員が移動のついでに片付けをできるため、室内のスッキリした環境を保ちやすくなります。
例えば以下の間取りは2階リビングではありませんが、リビング↔玄関の動線に収納スペースを設けています。
キッチン・ダイニング、リビングをゾーニングし、それぞれのスペースで使うものを片付けやすい収納配置となりました。
スタディスペース(ワーキングスペース)を設ける
「2階リビング」「1階に子ども部屋」といった間取りの場合に、2階リビングにお子さまがご家族のそばで安心して勉強できるスペースを設けることで、ご家族間のコミュニケーションがスムーズになります。
スタディスペースはワーキングスペースとしても使えるため、家事の合間に仕事や趣味に取り組む場面でも役立ちますね。
2階リビングのマイホームを、家事動線・生活動線の良い間取りにするアイデアを紹介してきました。
ご家族にとって心地よく過ごせるマイホームを完成させるためには、2階リビングのメリットをいかし、デメリットを解消する柔軟なアイデアが必須です。
ぜひ2階建てリビングを取り入れた住宅の施工実績が豊富で多彩なアイデアを持つ施工業者を選び、間取りプラン作成を依頼してください。
愛知でマイホームを検討中の方は、ハピナイスへお問い合わせください。
ハピナイスは、建築家と一緒に理想の家づくりをできる工務店です。
2階リビングの間取りをつくる際の注意点|1階リビングとの費用の違いなど
ここまで2階リビングの間取り実例を見ながら間取り作成時のポイントを紹介してきましたが、2階リビングの間取りを選択する際には、特有の注意点があることも念頭に置いておく必要があります。
そこで次に、2階リビングの間取りをつくる際の注意点を紹介します。
- 2階リビング・1階リビングの費用の違い
- 日射熱を遮る対策が必要
- 最適な延床面積を検討
- 老後の階段の上り下りを見据えた設計も可能
2階リビング・1階リビングの費用の違い
2階リビングの間取りを選択する場合の建築費は、以下のような理由から、1階リビングと比較して約100万円〜を目安に追加となるのが一般的です。
- 2階リビングは、水回り設備の配管を長くする必要がある
- 水回り設備を2階に配置する場合は、床の強度を上げる必要がある
- 1階の設計内容によっては、構造計算費用が追加となるケースがある(ビルトインガレージ、2階よりも1階を小さくするなど) など
日射熱を遮る対策が必要
2階リビングは日当たりの良い間取りを作りやすい点が魅力ですが、夏は日射熱によって室内の温度が上昇しやすくなります。
そのため、住宅の断熱性・気密性を高めて、日射熱を遮る工夫が必要です。
【断熱性とは】
「日射熱を遮る性能」「室内の空気が外皮(窓・壁など)を伝わって外に逃げないようにする性能」をかけ合わせた性能です。
【気密性とは】
住宅全体のすき間を小さくし、空気が自由に出入りするのを防ぐ性能です。
具体的には、「遮熱性の高い窓を設置する」「遮熱性の高い屋根材を採用する」などで、日射熱を遮る対策をしましょう。
また、インナーバルコニーを設けてリビングを後退させ、2階リビングに過剰に自然光が入らないよう防ぐ方法もあります。
2階に広いバルコニーを設ける場合の注意点を、こちらの記事で確認できます。
〈おすすめコラム〉【ルーフバルコニー付き戸建住宅】メリット・デメリットと実例、よくある質問を徹底解説
愛知で断熱性・気密性の高い住宅をご希望の方は、ハピナイスへお問い合わせください。
ハピナイスは、標準仕様で「断熱等級6」「寒冷地基準よりも高い気密性」を提供している工務店です。
最適な延床面積を検討
間取りを検討し始めた段階では、「なるべく大きなリビングがほしい」とお考えの方が多いと思います。
「2階リビングの面積を大きくする=1階面積も大きくする」ことにつながり、延床面積は建築費用に直結するため、最適な延床面積を検討することが大切です。
最適な床面積は世帯人数・世帯構成・ライフスタイルなどによってご家族ごとに違いますが、国が世帯人数ごとの面積水準を提唱しているため、参考にしましょう。
世帯人数 |
面積水準 |
1人 |
約13〜17坪 |
2人 |
約17〜23坪 |
3人 |
約19〜31坪 |
4人 |
約26〜38坪 |
〈参考〉国土交通省ホームページ『資料8-3 住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準』別紙3誘導面積水準をもとに、ハピナイスが計算(すべて小数点以下切り上げ)
老後の階段の上り下りを見据えた設計も可能
2階リビングを検討するうえで「老後も問題なく階段の上り下りができるか」という点に不安を感じている場合は、新築時の設計に以下のような工夫を取り入れることが可能です。
- 1階で生活が簡潔する間取りにリフォームできるように、電気配線・ガス配管を考慮した間取りにしておく
- エレベーター設置の可能性を考慮して、スペースの確保&基礎の補強をしておく など
2階リビングの間取りを選択する際の注意点を紹介しました。
紹介した注意点を踏まえ、2階リビングならではのメリットをいかし、デメリットを解消してマイホームプランを作成するために、最後に2階リビングのメリット・デメリットも確認しましょう。
2階リビングの間取りにするメリット・デメリット
2階リビングにはメリット・デメリットの両面がありますが、デメリットは設計の工夫で解消可能です。
2階リビングの間取りにするメリット
2階リビングの主なメリットは、以下のとおりです。
- 眺望が良い間取りをつくりやすい
- 屋根形状をいかした開放感のある空間づくりをしやすい(勾配天井など)
- ロフト造作など、縦に空間を広げて活用できるスペースをつくりやすいやすい
- 外からの視線を気にせずに室内で過ごせる
- 1階に個室を配置する場合、1階の壁・柱が多くなるため、耐震性の高い家づくりをしやすい
2階リビングは開放的な暮らしを実現できる点が大きなメリットなので、リビング・バルコニーを一体化してリゾートのような空間づくりを目指すことも可能です。
2階リビング・バルコニーを一体としたおしゃれな間取り・外観実例を、こちらの記事で確認できます。
〈おすすめコラム〉2階リビング・バルコニーが一体のおしゃれな間取り・外観実例|メリット、広いバルコニーの活用方法など解説
2階リビングの間取りにするデメリット
2階リビングの主なデメリットは、以下のとおりです。
- 健康状態などによって、階段の上り下りが必須の生活に負担を感じる可能性がある
- 災害時にスムーズな避難が難しいケースがある
- ご家族のコミュニケーションが難しいケースがある など
2階リビングの間取りは、生活の中心となるリビングにアクセスする際に、階段の上り下りが必須となる点が最大のデメリットです。
「個室で過ごす以外の生活が2階で完結する間取りにする」「階段の幅を広くする」「階段を緩やかにする」など、室内をスムーズに移動できる負担を感じづらい工夫を検討してください。
2階・1階の空間をつなぐために、吹き抜けを設ける方法もあります。吹き抜けのある間取りを、こちらの記事で確認できます。
〈おすすめコラム〉玄関に吹き抜け階段があるおしゃれな間取り・外観・内装事例|玄関を吹き抜けにするメリット・デメリットを解説
階段の上り下りによる事故などの「家庭内での事故を防ぐ方法」を、こちらの動画で確認できます。
まとめ
2階リビングの間取り実例を見ながら、快適に暮らせる2階リビングの間取りをつくる方法を紹介してきました。
土地の状況・周辺環境・ご家族のライフスタイルなどによって、2階リビングが最適な選択肢となるケースがあると思います。
今回紹介した情報を、2階リビングのデメリットを解消しながら長く快適に暮らせる家づくりに役立てていただけると幸いです。
この記事の監修者
林 拓未
HAPINICE 代表取締役
ものごころ付いた時から、わたしの周りには大工道具と木がありました。
祖父の宮大工としての技術を受け継ぎ、父が築いた住宅づくりの伝統を、わたしも3代目として守り続けています。
家づくりは多くの方にとって人生の一大イベントであり、安心して暮らせる「家」という土台を共に築くことが、家族の幸せと豊かさにつながると信じています。
【スタジオ】
御用のある方はスタジオへお越しください。
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【木材加工場】
〒441-1343
愛知県新城市野田字西浄悦68番地
登録資格
- 建設業許可番号:愛知県知事許可 (般-2) 第59940号
- 一級建築士事務所番号:知事登録 (い-5)第14234号
- 宅地建物取引業者番号:愛知県知事(2)第23925号
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