2021.03.30
【気付けば物置!?】憧れのホビールーム『ガレージ・ロフト・地下室』のデメリットを大暴露!
これからマイホームを検討される方でバイクや車が趣味だったり、キャンプやBBQの道具がたくさんあったり、筋トレルームがほしいとか何かしら他の家と違う雰囲気にしたいと考えた時に、ガレージハウスとかロフト、地下室があったらいいなと漠然と思った事はありますか?
実際にハピナイスで建築されるお客様の中にも、多くはないですが絶対に趣味部屋、いわゆるホビールームがほしい、むしろホビールームだけあれば後は奥様の好きなようにしていいという考えのご主人様もいらっしゃいます。
休みの日とかちょっと空いた時間に趣味や息抜きで使える空間があれば家で過ごすのも楽しくなるし、家族といる時間も増えてマイホームを作った喜びを何倍も感じられると思います。
ただ当たり前ですがホビールームは良い事だけではなく作る時に気をつけてほしいデメリットも明確に存在して、それを知らないまま作ってしまうと、せっかく憧れの趣味部屋を作ったのに「なんか使いにくいな」「もっとこうすれば良かった」と後悔して、最終的にただの物置きになってしまう可能性があります。
そこで今回のブログではホビールームを作る際の隠されたデメリットを詳しくお伝えして、せっかく費用をかけて作ったのに「しまった」と後悔しないように、「作って良かった」と感じてもらえるように構成を考えました。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いた経験を踏まえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報を出来るだけ分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでください。
ホビールームの代表的な3つ
今回ご紹介するホビールームは、人気が高い代表的な次の3つです。
1.ガレージ
2.ロフト
3.地下室
それぞれの特徴や注意点をご紹介すると共に、奥様がホビールームに反対してなかなか作れないという悩みを持つ方もいるかもしれないので、最後にできるだけ家族に理解してもらい憧れのホビールームを実現する秘訣もお伝えします。
それでは1つずつ説明していきます。
1.ガレージ
憧れのホビールーム1つ目は、ガレージです。
ガレージというのは主に車やバイクを入れる車庫で、少し空間を広めにつくればプラスαでたとえば子供の自転車とかベビーカーも置けたり、キャンプ道具や釣り竿、サーフボードなんかも収納できて意外と多目的に使えます。
うちの父親もバイクを3台持っていて天気の良い週末はよくツーリングに出かけていますが、車やバイクの趣味を持つ方にとって特にガレージは憧れのホビールームです。
家族との距離を取りたいからと家と独立した形で作る時もあるし、せっかくだからインナーガレージで家と一体に作ってリビングから愛車を眺められるようにする人もいます。
使い方によってはメリットがたくさんあるガレージですが、当然デメリットも存在していて主に注意してほしい点は3つあります。
まず1つ目のデメリットは固定資産税がかかる事です。
固定資産税がかかる条件は用途が明確な事と地面に固定されている事、基準として良く言われるのは3面以上の壁と天井がある場合に固定資産税の対象になります。
厳密に言うと他にも細かな規定はありますが、基本的にガレージは固定資産税がかかると思っておいた方が安全です。
次に2つ目のデメリットは物理的に費用がかかる事です。
家と一体で作るインナーガレージは、畳10枚の5坪ぐらいの大きさでザックリ200万円ぐらいかかります。
この理由はいくらガレージと言っても家と一体でつくる場合は頑丈にしないとけないし、家と同様に構造計算をして基礎や壁の強化をしていくので、安全安心な分どうしても費用は割高になります。
家と独立してガレージを作る場合は既製品のイナバの車庫とかならある程度予算を抑えられますが、それでも100万円近くは必要です。
既製品では理想の車庫の大きさや使い勝手が悪いとなると1から建築する事になり、そうなるとやはり200万円ぐらいは必要になります。
あとはシャッターを付ける場合は電動にしても手動にしても定期的な保守点検やメンテナンスが必要になるので、維持費や管理手間もある程度想定しておくようにしましょう。
最後3つ目のデメリットはガレージの中の温熱環境で、夏は暑いし冬は寒い事です。
インナーガレージにする場合は家と同じ仕様でつくる事が多いのであまり気になりませんが、家と独立してガレージを設置する場合は素材によって断熱性や気密性を確保できず、居心地が悪くなる可能性があります。
本当にただ単に車庫として使うなら少しぐらい暑い寒いがあっても我慢できるかもしれませんが、車庫内でちょっとした整備をしたいとなると厳しいかもしれません。
なのでコンセントを各所に付けてファンヒーターや扇風機を置いたり、ある程度広いガレージならエアコン設置も検討するようにしましょう。
2.ロフト
憧れのホビールーム2つ目は、ロフトです。
これは天井から屋根までの空間、いわゆる屋根裏スペースを活用して部屋を作る方法で、しっかり階段を作ることもあれば簡易的なハシゴで上り下りできるようにする事もあります。
廊下の上なら普段使わない季節モノを置く収納にしたり、リビングの上なら天井を斜めに貼って勾配天井にしてオープンなロフトスペースで、書斎とかちょっとしたホビールームとか多目的な空間にする事もできます。
あとは子供部屋ならベッドスペースや収納スペースとしても使えるし、普通に秘密基地っぽくなるので子どものテンションも上がります。
ただ注意点としてはロフトは屋根の形も最初のプラン段階からある程度配慮しないと作れなかったり、天井の高さを1.4m以下にしないといけないため大人だと中腰で移動する感じで、体勢的にきつくて使い方によっては意外と不便だったりします。
あとは普通の部屋を作るのと同じように床を貼ったり壁を貼ったり、天井を貼ったりしないといけなくて階段やハシゴもないといけないし、場合によっては断熱材もしっかり入れてエアコンを付ける必要も出てくるので、それなりに費用がかかります。
かといって工事費を安く済ませようと断熱材を充填しなかったら暑くて寒いし、階段ではなくてハシゴにすると上り下りがしにくくなってしまいます。
仮に大きなモノや重たいモノを収納しようとなっても大変で、歳をとった時や女性が1人で使うとなおさら使いにくくなります。
なので安易に作ってしまうと、暮らし始めてから意外と使わなくなってお金とスペースの無駄になる可能性もあるので、どうやって活用するのか?何をするために欲しいのか?明確な目的を持って作るようにしましょう。
3.地下室
憧れのホビールーム3つ目は、地下室です。
地下室は窓もないので閉じられた空間という感じになりますが、それが大人の隠れ家みたいな秘密基地感が抜群で、こもって作業する趣味もそうだし遮音性も高いのでギターやドラムなどの楽器、大きい音で映画を見たいとか、音楽を聴きたいという方には最適の空間になります。
ただ地下室にはデメリットがたくさんあり、今回ご紹介したホービールームの中では1番実現性が低く、実際に作る人が少ないのも事実です。
まずは費用面のデメリットでなんとなく想像するだけでも高そうなイメージがあると思いますが、実際に設計するのも大変だし構造計算も複雑で施工費や残土の撤去費用も大幅にかかります。
坪単価でいうと120万円前後で仮に6畳ぐらいのスペースを作ろうと思うと、400万円ぐらいは最低でも必要になります。
あとは当たり前ですが固定資産税の評価対象にもなるし、将来に売却を考えた際には資産価値の低下も懸念されて、撤去するにしても結構な金額が必要になります。
次に費用面以外だと地下なので防水対策や湿気などの換気対策、地盤の不同沈下対策も必要で、耐震性の確保もかなり難しかったりします。
バリアフリーの観点からしても若いうちは良いですが、歳をとった際に使わなくなる可能性も大きいと思うので、正直、地下室は強いこだわりとご予算に余裕がある方向けのホビールームになります。
本当に400万円以上もかけて地下室が必要かどうか、せっかく作るなら安心安全は大前提なので地下室を得意としている工務店に依頼して、さまざまな対策をバッチリした上で建築するようにしましょう。
ホビールームを実現するために
最後のまとめに入る前に冒頭でお伝えした、奥様が反対していてなかなか作れないという悩みを持つ方のために、家族に理解してもらって憧れのホビールームを実現する解決策をお伝えします。
ハッキリ言ってしまうと基本的にホービールームは個人的な趣味の部屋になるので、奥様や家族からしたら無くてもまったく困らない、日常生活をする上ではなんら支障がないスペースになります。
なのでホビールームを必要としていない人からすると、メリットの感じられないホビールームになんで予算を使わなきゃいけないの?と思うのはある意味当然で、実際にお客様との打合せでご主人様がホビールームを欲しいと言っても「予算が余ってたらね」みたいな反応をする奥様は少なくありません。
そんな中でホビールームをちゃんと実現している家をみると家族の考え方やご夫婦の力関係にもよるかもしれないですが、ホビールームを作るとご主人様だけではなく奥様や子どもたち家族みんなも使えて楽しいとちゃんと理解してもらえてる気がします。
たとえばガレージを作ったらたまの休日にテーブルを出してそこでBBQをしたり、ランチしたりするとちょっと雰囲気を変えて楽しく食事が出来るし、暑い夏には日陰になるのでプールを出して子どもたちと遊んだりもできます。
ロフトや地下室でもホームシアターを設置して家族みんなが楽しめるようにすれば「それならいいかも」と奥様も感じてくれるかもしれません。
もちろんホビールームの主はご主人様ですが奥様や子ども達にとって少しでも意味のある空間にできれば、嫌々の説得ではなくて納得してくれる可能性は高くなると思いますので、ぜひチャレンジしてもらえると幸いです。
まとめ
最後まとめに入りますが、今回ご紹介したホビールームは人気の高い代表的な次の3つです。
1.ガレージ
2.ロフト
3.地下室
それぞれの概要はここまでお話した通りですが、冒頭でもお伝えした通りバイクや車が趣味だったり、キャンプやBBQの道具がたくさんあったり筋トレルームが欲しいとか何かしら他の家と違う雰囲気にしたいと考えた時に、ガレージハウスとかロフト、地下室があったらいいなと漠然と考えた事がある人は意外と多いと思います。
実際に休みの日とかちょっと空いた時間に趣味や息抜きで使える空間があれば、家で過ごすのも楽しくなるし家族といる時間も増えて、マイホームを作った喜びを何倍も感じられると思います。
ただ当たり前ですがホビールームは良い事だけではなくて、作る時に気をつけてほしいポイントも明確に存在しています。
せっかく費用をかけて作ったのに「しまった」と後悔しないように、今回はあえて、デメリットや注意点を中心にお伝えしました。
しっかりデメリットを理解した上でホビールームを作るなら大賛成ですし、せっかく一生に一度の家づくりで長い年数をかけてローンを返していくので、実用的な事ももちろん大切ですがやっぱりホビールームのような遊び心があった方が、仕事や毎日の生活を頑張る糧にもなるんじゃないかなと思います。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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