2021.01.07
【徹底比較】新築で失敗しない暖房器具の選び方!4つの方法を徹底比較!
これがいいと思って付けたマイホームの暖房器具が、実際に使ってみたら電気代がすごくかかったり、掃除が大変だったり、修理やメンテナンスでたくさんお金がかかったら嫌ですよね?
そこで今回のブログは、新しいマイホームで付ける代表的な暖房器具のメリット・デメリットを徹底的に解説して、これから家を建てる人にどれが一番自分に合っているか、理解してもらえる内容にしました。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いた経験から、出来るだけ分かりやすく解説しますのでぜひ最後まで読んでください。
比較する4つの暖房器具
今回比較する暖房器具は、次の4つになります。
1.エアコン
2.床暖房
3.蓄熱暖房器
4.石油ファンヒーター
結論から言うと個人的には、エアコンだけで暖房するのがオススメです。
理由としては初期費用やランニングコスト、将来的のメンテナンスコストもそうだし、暖房能力に関しても、間取りの工夫や保温性能など、一定の条件を満たせばかなり満足できるので、トータルで考えてエアコンが1番コスパが良いと感じるからです。
ただ注意してほしいのが、他の暖房器具がまったくダメと言いたい訳ではなく、当たり前ですがどれも一長一短あるのでそれを理解して頂いた上で、どれが自分に合うのか考えてもらえると幸いです。
それでは1つずつ解説していきます。
1.エアコン
新築で失敗しない暖房器具の選び方、1つ目はエアコンです。
私が個人的にエアコンをオススメするのは、コスパが良と思える2つの理由があるからです。
まず1つ目は修理費や買い替えのメンテナンスコストが、エアコンだけで済むからです。
当たり前の話ですが夏の冷房のために、どのお宅にもエアコンが必要になります。
そのためエアコン1つで冷房も暖房もまかなえれば、初期費用はもちろん修理や買い替えといったメンテナンスコストも、エアコンだけで済みます。
この後で紹介する床暖房やファンヒーターはエアコンから更に増やす設備になるので、どうしてもエアコンとは別で初期費用がかかり、故障したり寿命で買い替えたりすればその費用もプラスで必要です。
エアコンのコスパが良い2つ目の理由は、断熱性の高い家ならランニングコストもかからないという点です。
これはエアコンに限りませんが断熱性能が高いと暖房が逃げないし、外の寒さも侵入してこないので、電気代がかなり抑えられます。
できるだけ廊下や壁を作らないように間取りを工夫してあげれば、リビングの暖房が2階や玄関、脱衣室なども温めてくれるので、家全体に暖房が効いている全館空調の状態にできます。
これには高気密高断熱にして家の性能を上げることが前提になりますが、冬の暖房も夏の冷房も効きやすくなるので結果的にコスパが良くなります。
エアコンを冷房にも暖房にも使うというのは初期投資やメンテナンスの面でコスパがいいし、断熱性の高い家という条件はありますがランニングコストも抑えられるので、オススメの選択肢です。
2.床暖房
新築で失敗しない暖房器具の選び方、2つ目は床暖房です。
床暖房に関しては正直、私はそれほどメリットを感じないって言うのが率直な意見です。
これについては他のブログでもお伝えしていますが、床暖房のコストパフォーマンスがあまり良くなかったり、場合によっては暖まるまで時間がかかったりするので、メリット・デメリットを比較すると床暖房が必須という理由をあまり感じないからです。
確かに床暖房は足元から温かいというメリットはありますが、これは床材を無垢床にすると改善されるので床暖房を採用する理由にはなりにくいです。
それよりも床暖房の工事費用や将来の故障した時のメンテナンスコスト、電気式かガス式かにもよりますが光熱費などのランニングコストも、エアコンに比べて高くなる傾向にあるのでトータルでコスパがあまり良くないのも事実です。
ただ、ペットと一緒に暮らしたり、あまり気を使いたくないから無垢の床は嫌だ、しかも冷え性で寒いのも嫌だという人は、他の床板だとどうしても足元が寒くなってしまうので、ある程度の費用が継続してかかることを念頭においた上で床暖房を選択するのも有りだと思います。
以前のブログで床暖房や無垢床についてそれぞれのメリット・デメリット、注意ポイントを詳しく解説していますので、興味がある方は下のリンクからぜひ、チェックしてください。
3.蓄熱暖房器
新築で失敗しない暖房器具の選び方、3つ目は蓄熱暖房器です。
蓄熱暖房器というのは本体の中に蓄熱効果の高いレンガなどが入れてある暖房器具で、電気代の安い深夜電力を使ってそのレンガを温めて蓄熱し、その熱を利用して暖房する機械です。
メーカーや種類によって違いはありますが、およそ1晩温めておくと1日中暖房できるイメージです。
床暖房と比べると経済的で、輻射熱という間接的な優しい暖かさで家全体を温めるので根強い人気がありますが、実際には使う方のライフスタイルによってメリットにもデメリットにもなります。
たとえば、深夜に温めたレンガがだいたい24時間たつと冷めてしまうため、温めた次の日の日中に使わないとせっかくレンガに蓄熱しても冷めてしまいます。
共働きの方や日中家にいる事が少ない方、あとは急にどこかに出かけとなった時は、温めるのに使った分の電気代が無駄になる可能性が出てきます。
しかしいったん蓄熱暖房器を止めてしまうと、また1から温めるために電気代も時間もさらにかかるので、現実的に蓄熱暖房器だけで暖房生活するのは難しく、実際に蓄熱暖房器のスティーベルというメーカーもエアコンと併用して使うことを推奨しています。
逆に日中も家にいる生活スタイルの人や高齢者の方には、わりとコスパ良く輻射熱の自然な暖かみを感じられるのでオススメです。
蓄熱暖房器は使う人のライフスタイルによって大きく効果が左右されるため、慎重に検討して自分たちに合いそうだと納得した上で選ぶようにしましょう。
4.石油ファンヒーター
新築で失敗しない暖房器具の選び方、4つ目は石油ファンヒーターです。
石油ファンヒーターというのは灯油を入れて燃焼させて温風を出す暖房器具で、皆さんも割と馴染みのある暖房器具ではないかと思います。
ただし結論から言うと断熱性能がいい家でエアコンが付いていれば、石油ファンヒーターをつける必要性はあまりないと感じます。
理由としてはエアコンで暖かさが十分取れるし、石油ファンヒーターの灯油を買ったり足したりする手間や灯油代と電気代を加味すると、コスパも決して良くないと言えるからです。
また小さいお子さんがいるお宅だと、吹出口が熱くなるのでガードフェンスで囲う必要もある上に掃除も大変です。
季節が変わり使わなくなった際もファンヒーター本体や灯油を入れるポリタンクの収納などの場所を取ります。
確かにスイッチを押せばすぐに温風が出てくるので早く温まりたい時には重宝しますが、そもそも断熱性の高い家なら帰ってきてメチャクチャ寒いことも少なく、エアコンでもすぐに温まるのでやはりファンヒーターの必要性はあまり感じません。
ただ寒冷地や極端に寒い地域だとファンヒーターを併用した方が効果的だったり、もともと全館暖房の考え方が当たり前で全室床暖房が普通だったりするので、ファンヒーターに限らず一概にこれが良いこれが悪いとは言えない部分もあります。
まとめ
最後まとめに入りますが、新築のマイホームで付ける代表的な暖房器具は次の4つです。
1.エアコン
2.床暖房
3.蓄熱暖房器
4.ファンヒーター
この4つの概要はここまでお伝えした通りですが、一般的な地域で断熱性能の高い住宅を建てる前提であればやはりエアコンが1番コスパが良く、トータルバランスが良いと感じます。
最初はすごく良いイメージがあって付けてみたけど思ったより光熱費が多くかかったり、故障が多くてメンテナンス費用が必要だったり、意外と使い勝手が悪くてストレスになる可能性はどの設備でも起こります。
ただエアコンは今まで使ったことがない人は多分少なくて、夏は多くの人が使う必須設備で修理も買い替えも掃除も簡単です。
エアコン以外の設備を否定するつもりは一切ありませんが、目新しい設備を導入する際はしっかりとメリットデメリットを比較し、長いスパンで考えて本当に必要かどうか検討した上で判断してほしいと思います。
今回のブログがこれから家づくりを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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