2020.12.01
【最初にチェック】住宅会社選びの第一歩『坪単価』について、世界一わかりやすく解説!
皆さんは坪単価という言葉の意味をしっかり理解していますか?
なんとなく聞いたことがあるけどイマイチよくわからない、そもそも坪という言葉がよく分からないという方もいらっしゃると思います。
この坪単価を正確に理解しておくと、自分の予算に合った金額の住宅会社を、素早く絞り込むことができて本当に便利です。
しかし、逆に致命的な欠点もあり、それを知らないで家づくりを進めてしまうと、後悔につながる可能性が高くなります。
そこで今回は、坪単価という言葉の意味を、自称世界一わかりやすく解説して、しかもその使い方で気をつけてほしい部分についても、明確にお伝えしたいと思います。
今回のブログを読んでもらうことで、坪単価がどういう意味を持っているかはっきり分かるようになり、さらに住宅会社を比較するときに予算を明確に把握できるようになります。
これから家づくりを考えている人にとって、予算に合う住宅会社を合理的に比較検討、探すために役立ちますので、ぜひ最後まで読んでください。
坪とは何か?
結論から言うと坪単価は、住宅会社のおおよその建物金額を一言で表す単位で、お客様からすると簡単に金額での比較ができるようになります。
ただ、比較の仕方や使い方を間違うと、誤った金額で住宅会社を判断することになってしまうので、しっかりと理解した上で使うことが大切です。
今回は次の順番で、基本の部分から丁寧にお話ししていきたいと思います。
①坪という単位について
②坪単価とは何か
③住宅会社の種類毎の坪単価相場
④坪単価だけで会社を判断するリスク
坪という単位について
まずは坪という単位についてですが、坪というのは日本に昔からある広さの単位で、平方メートルと同じような感じで使います。
1坪の面積は畳2枚分で、1辺が1.82mなので、1.82m×1.82m=3.3124㎡が1坪です。
坪は、主に家や土地の面積を表すときに使い、家の広告などで30坪や40坪と書かれているのを見たことがあるかもしれません。
まずは畳2枚で1坪ということを覚えてもらうと、30坪なら畳60枚の大きさの家、40坪なら畳80枚分の家という感じで、なんとなくの広さがイメージできると思います。
住宅会社の人と家の話をするときや、不動産屋さんと土地の話をするときは、この坪という単位が基本になるので、まずはしっかりと覚えるようにしましょう。
坪単価の意味
次に坪単価ですがこれは簡単に言うと、基礎とか外壁とか屋根みたいな家の本体と、キッチンとかトイレとかお風呂みたいな設備を含めた、住むために誰でも必要とするモノがすべて入った合計の家の値段を、建物の坪数で割ったものです。
たとえば
40坪で2,000万円の家なら、2,000万円÷40坪で坪単価は50万円
30坪で1,800万円の家なら、1,800万円÷30坪で坪単価は60万円
これが同じ30坪でも2,100万円の家なら坪単価は70万円になり、さきほどの坪単価60万円の家より坪単価が10万円、高い家となります。
逆に坪単価50万円の住宅会社の場合、30坪の家を建てれば1,500万円、40坪の家を建てれば2,000万円となり、家の坪数からざっくりの建物金額を知ることができます。
もし、30坪の家で1,800万円と広告を出している会社があれば、1,800万円÷30坪で坪単価60万円の会社だとわかります。
同じ要領で家の金額と坪数がわかれば、その会社のだいたいの坪単価がわかるので、住宅会社ごとに坪単価が安いか、高いかを見分けることができます。
要するに坪単価を知ることで
・考えている家の大きさで、建物金額がおおよそ分かる
・会社ごとの坪単価を知れば、自分の予算に合うかが分かる
という2つのメリットがあります。
住宅会社の種類ごとの坪単価相場
では坪単価は大体いくらぐらいが相場なのかの話ですが、安いと40万円ぐらい、高いと100万円くらいまであり、一括りに相場と言ってもかなりの幅があります。
そこで、住宅会社の種類を知ってもらうと、もう少し相場がわかりやすくなります。
坪単価の大まかな価格帯別に住宅会社を分けると
①大手メーカー
②ローコストメーカー
③工務店
という3つのグループに分けられます。
①大手メーカーの坪単価
大手メーカーは積水ハウスやヘーベルハウス、三井ホームなど全国にモデルルームがあり、テレビでコマーシャルもやっている大企業です。
大手メーカーの坪単価は大体70万円〜100万円くらいが相場で、やはり展示場をたくさん作ったり、独自の家の技術を研究開発したり、コマーシャルやいろんな媒体で広告をしていたりで、どうしても坪単価は高い傾向にあります。
そのメーカー独自の家の作り方とか装備が気に入ったなら良いのですが、知名度やブランドという意味だけだと、けっこう金額の高い建物だと思います。
②ローコストメーカーの坪単価
次はローコストメーカーと言われる、コストを抑えた家を売りにしている会社で、タマホームやレオハウス、アイフルホームなどが該当します。
一般的に普及している材料を大量に仕入れたり、間取りやデザインを規格化して人件費を削ることで、コストダウンした家になっていて、坪単価は40万円~60万円くらいです。
ローコストメーカーでも、こだわっていくと意外と金額が高くて幅がありますが、ローコストメーカーを選ぶ1番の目的は、価格を安くしたいという理由が多いと思うので、人気の価格帯は坪単価40万円ぐらいです。
③工務店の坪単価
最後が、特定の地域に根ざして展開している工務店です。
正直、その工務店ごとに結構こだわりが違うので、一言で坪単価いくらと言うのは難しいのですが、ざっくりの目安で言うと50万円~70万円ぐらいの価格帯が多いと思います。
大手メーカーみたいな知名度はないかもしれませんが、本当の自由設計注文住宅になるので、間取りや使う素材に制限が少ないのがメリットです。
こだわりを詰め込みたい、予算内で満足度を高くしたいという人に人気があります。
少しまとめると
・知名度と独自技術のある大手メーカーで坪70〜100万円ぐらい
・一般品を使って規格内で作るローコストメーカーで坪40〜60万円ぐらい
・予算に合わせて希望の家を作りやすい地域の工務店で50〜70万円ぐらい
というのがざっくりとした相場です。
ちなみにこの住宅会社の種類の違いや、それぞれの値引き相場については、以前のブログで詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひ読んでください。
坪単価だけで会社判断するリスク
次に、坪単価を真に受けてしまったり、坪単価だけで家を判断したりするリスクについて、説明します。
このリスクには次の2つがあります。
・坪単価には含まれていない費用がある
・何が含まれていないかは会社で違う
これはすごく大事なことなので、しっかり説明をします。
坪単価には含まれていない費用がある
坪単価に坪数をかけた金額だけで家が建てられると思っていたら、それはハッキリ言って危険です。
それは、坪単価にはお客様の条件によって大きく金額が変わってしまう、次の費用が入っていないからです。
これは以前の
「予算オーバーの定番4つを公開!」っていうブログでもお伝えしているんですが、
・地盤改良費
・外構費
・土地の申請費
・水道工事費
どれも100万円単位で費用がかかる可能性があるので、坪単価の合計だけで金額を予想していると、いざ家を建てようと具体的な話になったときに、予算が合わなくなります。
この4つの費用も坪単価に入れてほしいところですが、これはお客様の建てる敷地の条件や計画によって必要かどうかが大きく変わるため、どの会社も坪単価に入れていません。
そのため、坪単価の合計額で家が建つと、思わないように注意しましょう。
さきほど紹介した「予算オーバーの定番4つを公開!」のブログも、気になる方はぜひチェックしてください。
何が含まれていないかは会社で違う
次にこれも重要なポイントなのですが、坪単価にはさきほど言った4つの大きな項目の他に、行政に提出する確認申請費や設計費用、地盤調査費や保証費用、照明器具なども、坪単価の中に含まれていたり含まれていなかったりします。
これは、どこまでを含めて坪単価というかは、坪単価表記のルールが存在しないので、その会社ごとに違うということです。
たとえば私の会社、ハピナイスでいうと、先ほどお伝えした行政に提出する確認申請費や設計費用、地盤調査費や保証費用、照明器具などもすべてコミコミで、お客様に分かりやすいようにすべてを含めて坪単価でお伝えしています。
そうすると大体坪単価60万円~70万円ぐらいです。
しかし、会社によっては照明器具は別だとか、設計費用は別で100万円かかることもあるので、単純に坪単価だけでA社は安いとかB社は高いとか言えないのが現実です。
実際に金額で比較をする際にはフェアになるように、きちんと1つ1つの項目に抜け漏れがないか、確認をするようにしてください。
坪単価だけを聞いても意味がない
当たり前の話ですが、坪単価の高い安いの金額だけだと、その家が自分の価値観やライフスタイルに合うかどうかはわかりません。
いくら坪単価が安くても、ランニングコストの電気代が他の家に比べて毎月1万円高ければ、たとえば30年という長い目で見ときに、月に直すと360ヶ月なので、およそ360万円も余分に払うことになってしまいます。
それ以外にも、外壁や屋根のメンテナンス費用で10年に1回150万円かかるとしたら、30年後には400万円以上必要になるので、その家が本当に安かったのか疑問です。
坪単価は家の比較をする最初の段階で簡易的な目安にして、どこに頼むかを具体的に決めていく段階では、ランニングコストに関わる部分にも目を向けるようにしましょう。
断熱性や気密性はどうなっているのか、メンテナンスコストに関わる外壁や屋根にどんなものを使っているのか、あとは耐震性やデザインなど、建物の価値もしっかり確かめるようにしてください。
まとめ
最後まとめに入りますが、1坪は畳2枚の大きさで、家や土地の広さの単位です。
坪単価は建物の金額を坪数で割ったもので、住宅会社の高い安いを簡単に比べることができます。
ざっくりの坪単価相場は、住宅会社の種類によって違い
・大手メーカーで坪70〜100万円ぐらい
・ローコストメーカーで坪40〜60万円ぐらい
・地域の工務店で50〜70万円ぐらい
になっています。
ただし坪単価は含まれない費用があったり、何が含まれているか会社によって違ったり、という注意点があります。
どこまでを含めて坪単価と言っているのか?他にどんな費用がかかるのか?必ず確認するようにしましょう。
また、坪単価はザックリとした金額の目安としては便利ですが、30年40年と長く暮らすことを考えると長期視点での比較も大切です。
住み心地やランニングコスト、メンテナンスコストなども含め、トータルで選ぶようにしてください。
坪単価の高い安いだけで選ぶと、住んでからこんなはずじゃなかったと後悔してしまうかもしれません。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人に、長い目で見て建てて良かったと思える家づくりの参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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