2020.11.03
【効果絶大】子供が部屋に引きこもらなくなる3つの間取り
私にも7歳、5歳、3歳の子供がいますが、小さなお子さんがいるお客様にとって、マイホームを建てて子供部屋を作ったけど将来こもりきりになったら嫌だなっていうのは、共通の不安ですよね。
私も中学、高校の時は部屋にこもっていた時代があるので、年齢で自然とそうなるのは仕方ないと思います。
しかし、親の立場になってみると、なるべくリビングで一緒に過ごす時間もほしいなと思います。
そこで、今回は子供が部屋にこもりにくくなる、間取りのアイディアを3つご紹介したいと思います。
このブログを読んでもらえれば、お子さんが年頃になっても顔を合わせてLDKでたくさん会話ができる、理想のマイホームに近づけることができます。
これから家づくりを考える上で一つの参考になりますので、ぜひ読んでみてください。
子供が部屋にこもりにくい3つの間取り
子供が部屋にこもりにくくなる間取りは、以下の3つになります。
1.子供部屋を広くし過ぎない
2.ファミリースペースを作る
3.リビング階段にする
理由としては、子供が部屋にこもらず、家族とコミュニケーションを取るようにするには、子供の動線と居場所の2つを考えないと意味がないからです。
この3つはできればセットで考えた方が効果的なので、その点を押さえながらこの後の解説を読んでもらえたらと思います。
1.子供部屋を広くし過ぎない
子供が部屋にこもりにくくなる間取りの1つめは、子供部屋を広くし過ぎないことです。
あまりに部屋が広くて居心地がいいと、子供は出てこなくなってしまうので、少しコンパクトにしてリビングの方がのびのび過ごせるようにしてみましょう。
子供部屋の広さは一般的に6畳が定番ですが、勉強する、着替える、寝るに限ればもっと少ない広さでも十分です。
たとえば、4畳半の子供部屋でもベッドと勉強机は置けるので、しっかり収納を取れば子供部屋としての機能はバッチリです。
4畳半では狭くてかわいそうと感じる方もいると思いますが、そこで大切になるのが収納をしっかりと別で取ってあげることです。
部屋の外にも収納を作るのがポイント
たとえば、部屋の中に衣類をかけたり小物を置いたりする収納を作るだけでなく、部屋の外にも季節外の衣類などを入れる収納を取りましょう。
家族で使う3畳ぐらいのファミリークローゼットを、作ってあげるといいと思います。
奥様も基本はそのファミリークローゼットに衣類をしまえば、各部屋に洗濯物を配る手間も減ります。
子供たちは自分で必要な分だけ衣類を部屋の収納にしまえばいいので、収納が足りなくて追加の衣装ケースを置き、部屋を狭くすることが避けられます。
実際に私のマイホームやハピナイスで建築されるお客様のほとんどが、3.5畳~4.5畳ぐらいで子供部屋を作ります。
もちろん物理的な広さは感じないですが、大きすぎないジャストサイズだと感じています。
合理的な造作カウンターや収納棚
既製品で売っている勉強机は、金額も高いですが無駄に大きく、子供が大きくなった際に処分にも困ります。
そのため、初めから造作のカウンターと収納棚を付けてあげて、そこで勉強したり本を読んだりして、大人になっても使えるようにシンプルな仕上がりにしています。
イメージとしてはビジネスホテルみたいな居心地で、リゾートホテルのように超快適ではないですが、ムダやロスが少なく合理的な作りだと思います。
長い目で考えてLDKを広くしよう
あとは、子供部屋を6畳で2つ作ったとしても、いずれお子さんが出ていくことを考えると、本当に大きな部屋が必要なのか?という疑問もあります。
限りあるご予算をそこにかけるべきか、慎重に検討した方が良いと思います。
最近お客様から話を聞いていると、寝室も子供部屋も基本は寝るだけだから極力小さくして、家族みんなが過ごすためのLDKを広く快適にしたい、とおっしゃる方が増えています。
寂しいですが、いずれは子供も巣立って夫婦ふたりになるという長期スパンで考えると、LDKを広く快適にして自分たちの子供が孫を連れて来ても、窮屈にならないようなスペースにする方が良いと思います。
子供部屋の四畳半を、ぜひ検討してみてください。
2.ファミリースペースを作る
子供が部屋にこもりにくくなる間取りの2つめは、ファミリースペースを作ることです。
ファミリースペースとは、家の中でリビング以外にある家族が自由にくつろげるスペースで、特別大きな空間でなくても構いません。
たとえば、2階に上がったホールなどに少し広めのスペースを取って、カウンターを付けたり本棚を付けたり、多目的に使えるようにします。
ポイントはご家族にとってオープンであることで、子供の様子もわかるし声もかけやすくなります。
子供が小さなうちはそこで宿題をやるのもいいし、大きくなっても居心地がいいようにコンセントを多めに付けて、スマホを充電したりゲーム機を置いたりしてもいいと思います。
年齢や子供の性格にもよりますが、いつでもリビングにいるようにするのは少し無理があるかもしれません。
そのためセカンドリビングみたいな位置づけで、子供部屋以外にくつろぐスペースがあると、部屋にこもりきりになるのを防げます。
ファミリールームは家族みんなで使える
あとはゲームをやったりユーチューブを見たりするのはいいけど、自分の部屋ではなくファミリースペースじゃないといけないと、ルールを作るのもありです。
そうすれば、みんなで使う1階のリビングにゲーム機を置く必要がないのでスッキリします。
リビングとファミリースペースの2つのスペースがあると、子供だけでなくご主人や奥様がゆっくり一息つきたい時にも活用できます。
家族全員で使えるし、2階のホールを少し広めに作るだけなので、それほど費用もかからないのでオススメです。
でも、子供部屋があまりにも広くて居心地が良すぎると、せっかく作ったファミリースペースも使われなくなってしまうので、子供部屋をコンパクトにすることとセットで考えた方が効果は高まります。
広い子供部屋での体験談
実際に私自身は一人っ子ということもあって、子供部屋は8畳ぐらいありました。
自由に模様替えできるし、部屋にソファーを置いたりミニ冷蔵庫なども置いたりして、かなり快適でした。
中学生、高校生のときはほぼこもりっぱなしで、ご飯もわざわざ自分の部屋に持ってきて食べていました。
その時の自分は良かったのですが、今思うと親としてはちょっと寂しいですよね。
そういったこもり防止策として、ファミリースペースもぜひ、検討してみてください。
リビング階段にする
ここまでご紹介した2つの間取りを工夫しても、親と話をしたくない時期もあって、部屋にこもりがちになることもあると思います。
そこで取り入れてほしいのが、リビング階段です。
リビング階段というのは、家に帰ってきたら必ずリビングを通ってから2階へ上がる間取りのことで、見た目もお洒落で最近では若い子育て世代のお客様の定番になっています。
今までの玄関を入ってすぐに階段があるような間取りでは、子供が帰ってきてそのまま2階に上がってしまい、親と顔をあわせる時間が極端に減ってしまいます。
しかし、リビング階段であれば無理に話しかけなくてもなにか困っていないか、体調はどうかなど、子供の雰囲気や様子を伺うことができます。
リビング階段の注意点
ただし、リビング階段は冷暖房の効率を落としたり、子供の友達が遊びに来た時に顔を合わせたり、友達もリビングを通るので気を使うといったデメリットもあります。
このリビング階段のデメリットに関しては、以前に書いたブログ、「人気なのにやってみたら失敗だった間取りTOP3」で詳しく解説していますので、気になる方はぜひチェックしてください。
ちなみに平家でも、リビングを通って子供部屋へ行く間取りにはできるので、ご希望の方はぜひ住宅会社の人に相談してみましょう。
リビングにもう一つのテレビ
次に間取りではないのですが、子供がリビングで過ごしやすくするための一工夫をご紹介します。
それはリビングにメインのテレビ以外にもう一つ小さなテレビを置き、テレビやゲーム、ネット動画も映るようにして、リビングを居心地よくする方法です。
先程紹介したファミリースペース活用法に似ていますがテレビは小さなもので良くて、メインのテレビから離れた場所にコンセントを付けるだけで、大きな金額はかかりません。
メインのテレビは大人が見たいものを見られるので、チャンネルの奪い合いも起きないし、テレビ画面の方がゲーム機やスマホの画面より大きいので、目が悪くなる心配も減るというメリットがあります。
これはもともとお客様のアイディアでしたが、実際にやってみたらお子さんはずっとそのテレビの所にいるそうで、部屋にこもらないようにする効果は大きいようです。
ゲームやネット動画に否定的な方には抵抗があるかもしれませんが、今の時代に子供たちに完全に見せないのは難しいと思います。
それなら部屋にこもって小さな画面で見るより、家族のいる所で見た方が良いのではないでしょうか。
あくまで1つのアイディアですが、今の時代の工夫として参考にしてみてください。
まとめ
最後まとめに入りますが、子供が部屋にこもりにくくなる3つの間取りは、
1.子供部屋を広くし過ぎない
2.ファミリースペースを作る
3.リビング階段にする
になります。
子供は成長するに連れて、自分の部屋で過ごす時間が長くなります。
それはある程度仕方がないことですが、少しでも親と話をしたり、一緒に過ごしたりする工夫をしないと、ご飯のときしか会わないなんてことになるかもしれません。
子供部屋を広くし過ぎなければ、リビングの方が居心地が良いと感じると思います。
また、ファミリースペースのようなオープンで静かに過ごせる場所があれば、部屋で過ごす時間も減るはずです。
さらに、親とあまり顔を合わせたくない時期でも、リビング階段にすることで何か困っていないか、体調はどうか見守ってあげることができます。
もちろんこういった間取りにしなくても、コミュニケーションが取れる家族になればいいわけですが、これから子供が成長するお宅では心配もあると思います。
家の間取りで子供にしてあげられることとして、参考にしてみてください。
このブログがこれからマイホームを考えている人にとって、家族みんなで楽しく過ごせる家づくりの参考に、少しでもなれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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