2023.11.15
〈平屋の注文住宅〉間取りのポイント・施工事例・Q&A を徹底解説
最近、平屋の注文住宅を希望する方が増えています。
しかし、「平屋建てにしたいが、どんな間取りがいいのか分からない」「コストはどのくらいかかるのか知りたい」そんな方は多いでしょう。
そこで、平屋の注文住宅を建てる際の間取りポイントから価格相場、多くの方が気になる疑問について、詳しく解説します。
1968年創業のハピナイスが手掛けてきた平屋住宅の施工事例写真も交えながら解説しますので、ぜひマイホーム計画の参考にしてください。
コラムのポイント
■ 平屋建て住宅には、性能面・構造面・防災面などでメリットがあり、近年新築棟数が増えています。
■ 平屋建ての注文住宅を後悔しないためには、間取りのポイントを押さえることが重要です。
■ “ハピナイス”は、愛知県豊橋市を拠点に、1968年創業以来、高性能・高品質・スタイリッシュな注文住宅を数多く手がけてきた実績があります。
平屋の注文住宅を建てたい方が増えています
注文住宅は、ご自身の思い描く理想の間取りやインテリアを自由設計で叶えられる住まいの形です。
近年、この注文住宅の中で「平屋住宅」が増えています。
国土交通省が毎年行う調査によると、全国で建てられた木造住宅における平屋の割合は、2012年は「7%」だったのに対して、2022年には「13%」にまで上昇しています。
その理由は、ずばり平屋住宅には魅力がたくさんあるからです。
「コンパクトな生活動線」
生活するための各スペースがワンフロアにまとまっているため、移動効率が良く、ご家族の気配を自然と感じられる点が一番の魅力です。
ただし、単に空間を並べるだけでは動線が長くなるため、平面計画の工夫は欠かせません。
「住宅にかかるメンテナンスコストを抑えられる」
上階の荷重がかからない平屋住宅は、経年によって家が傷みにくく、屋根や外壁のメンテナンスをする際も高い足場が必要ありません。
何より、家全体へ目が行き届きやすく、目視で劣化に気がつきやすいため、早めの対応ができます。
そのため、メンテナンスコストを最小限に抑えられます。
「バリアフリーを実現できる」
階段での移動がないため、バリアフリー化しやすく、長きに渡って安心して住み続けられます。
万が一、身体が不自由になっても、大掛かりなリノベーションをせずに住める点も魅力です。
「プライベートな空間で楽しい時間を過ごせる」
外壁で囲まれた中庭を作りやすいため、外からの視線を気にせずアウトドア空間を満喫できます。
そのため、お家キャンプやお庭BBQを楽しみたい方にもおすすめです。
「地震や台風の影響を受けにくい」
家の重心が低い平屋住宅は、地震力や強風による横からの力を受けても揺れにくく、破損などのリスクが低いとされています。
また、上階の荷重がかからないため、耐震・耐風設計において有利であることは間違いありません。
そのため、災害に強い家を目的に、平屋住宅を選ぶ方も増えています。
「建築基準法の制限を受けにくい」
平屋住宅は、建物の絶対高さが低いため、建築基準法の中で定められている「高さ制限」や「斜線制限」による建物形状の制限を受けにくい点もポイントです。
天井高を高くできたり、自由な屋根形状にできたりと、プランの自由度が高まります。
「太陽光パネルを設置しやすい」
二階建て住宅よりも屋根面積が広くなる平屋住宅の場合は、太陽光パネルを設置できる面積も広くなるため、日当たり次第では、効率よく発電できます。
「避難・救助しやすい」
全ての空間が1階にある平屋住宅は、地震時や火災時でも速やかに避難できます。
また、万が一逃げ遅れた際も、救助しやすい点もポイントです。
上階の倒壊による被害リスクも低いため、防災住宅としても平屋は適しています。
「リノベーションしやすい」
水回りも含めて全てが1階にあるため、大掛かりな間取り変更や二世帯へのリノベーションが、二階建てよりも低コストでできます。
そのため、ライフスタイルや家族構成の変化に対応できるフレキシブルな住まいにしたい方にも、平屋建て住宅はおすすめです。
〈施工事例で見る〉平屋注文住宅の間取りポイントは?
平屋住宅の人気が高まっている一方で、SNSやブログを見ると、いざ住み始めてから不便と感じる方を見かけます。
その一因は、間取りのポイントを押さえていなかったことにあるでしょう。
平屋の間取りを検討する際に、意識して欲しいポイントは以下の通りです。
- 廊下を作らない
- 回遊性のある平面計画にする
- 外からの視線が気にならない屋外空間を設ける
- 床レベルに変化をつける
- 収納スペースをまとめる
- 日差しを効率よく取り入れられる窓を設置する
では、私たち“ハピナイス”の施工事例を交えながら、詳しく解説していきます。
「廊下を作らない」
平屋建ての平面計画を検討する際に、それぞれの空間をただ並べてしまうと、廊下が必要となり、どんどん床面積が大きくなってしまいます。
また、せっかく隣り合わせに部屋がつながっているにもかかわらず、廊下で分断されてしまうと、まとまりのない間取りになることは避けられません。
そのため、できるだけ廊下を作らない空間構成が必須です。
移動するための場所を単なる通路にせず、洗面所や収納などの機能を付け加え、無駄のない間取りにしましょう。
「回遊性のある平面計画にする」
できるだけ“行き止まり”のない回遊性のある空間構成にすることで、動線をコンパクトにできて家事が楽な住まいになります。
また、家族の動線が交わりにくくなるため、朝などの忙しい時間帯にも、お互いの行動が干渉せず、ストレスを抑えられる点もポイントです。
上の間取り図を見ると、キッチンの周りをぐるりと回れるレイアウトになっており、玄関へも2方向からアクセスできます。
そのため、調理する人・食事をとる人・玄関から出かける人・洗面所で身支度をする人がお互いの邪魔になりません。
「外からの視線が気にならない屋外空間を設ける」
平屋建て住宅は、開放的な大開口を設けると、どうしても外部からの視線が気になります。
そこでおすすめなのが、写真のように塀で囲われた屋外空間を設けるプランです。
二階建てよりも空が開けて気持ち良い空間が生まれます。
これなら、ご家族やご友人でプライベートな屋外時間を楽しめますよね。
リビングと床レベルを揃えて窓を開け放てるようにしておけば、アウトドアリビングとしても活用できます。
天気のいい日には、外で食事をしたり、寝転がってリラックスするのも良いでしょう。
「床レベルに変化をつける」
建物の絶対高さが低い平屋建て住宅は、建築基準法の高さ制限・斜線制限に抵触しにくいため、天井高を高くして、スキップフロアやロフトなどを取り入れることは難しくありません。
床レベルに変化をつけることで、より自由な空間構成が実現できます。
お互いのスペースを間仕切り壁なしで緩やかに繋げられるため、気持ちの良い開放的なインテリアに仕上がります。
最近は、独立した和室を作るケースは減っていますが、その代わり、リビングの一角に畳敷の小上がりを設けるプランが人気です。
床に直接座ってリラックスできるため、小さいお子さんやご高齢の方がいるご家庭にもおすすめします。
段差部分を大きな収納スペースにすることもできます。
「収納スペースをまとめる」
平屋建て住宅は、どうしても収納スペースを十分に確保しにくいケースも見られます。
確かに、各部屋へ収納スペースを作ると、他のスペースを圧迫しかねません。
そのため、ファミリークローゼットやシューズインクローゼットなど、ご家族のものをまとめてしまえる場所を作りましょう。
細かい収納を作るよりも、効率よく収納でき、片付けもしやすくなるため、家事楽につながります。
「日差しを効率よく取り入れられる窓を設置する」
平屋建て住宅は、周りの建物によって日差しを遮られてしまう可能性があります。
そのため、効率よく陽の光を室内に取り込める窓計画を意識することが重要です。
例えば、壁の高い部分へ設置するハイサイドライト(高窓)や、トップライト(天窓)を設置すると、室内の奥まで自然光を取り込めます。
また、開閉式にすれば、煙突効果(暖かい空気が上昇して、室内に空気の流れが生まれる効果)によって、スムーズに自然換気ができるため、風通しの良い住まいにしたい方にもおすすめです。
ポイント
平屋の注文住宅を後悔しないためには、設計施工の実績が豊富な会社へ相談することが重要です。
“ハピナイス”は、1968年創業以来、愛知県豊橋市内にて「デザイン性」と「高性能」の両方を備えた平屋住宅を数多く手掛けています。
意匠性・耐震性・断熱性、そしてコストまで全てに妥協したくない方は、ぜひ私たち“ハピナイス”までご相談ください。
平屋注文住宅の価格相場は?二階建て住宅よりもコストが高いって本当?
国土交通省の調査によると、木造住宅の平均坪単価は「57.9万円」です。(参考:国土交通省|建築着工統計調査)
ただし、木造平屋建てに限定すると、「50〜70万円」かかるのが一般的で、30坪の注文住宅を建てると、最低でも1,500〜2,100万円程度かかります。
また、全ての空間をワンフロアにおさめるためには、その分広い敷地が必要です。
なぜなら、都市計画法によって定められた建蔽率(建ぺい率)※の上限以内の面積で建物を建てなくてはいけないからです。
※建蔽率(建ぺい率):敷地面積に対する建物面積の割合で、住宅地の多くは40〜60%が上限に指定されている。(例:敷地面積100㎡・建ぺい率60%の場合は、住宅を建てられる面積が60㎡以内)
そのため、多くの方は「平屋建てはコストが高い」と思っているかもしれません。
確かに、2階建てと同じ床面積を確保するとなると土地が広くなくてはならず、さらに屋根や基礎・地盤改良の面積が広くなるため、一般的には二階建てよりも建築コストは高めです。
ただし、階段の造作工事や二階の荷重を支える梁補強工事は必要ありませんし、洗面やトイレも一ヶ所で十分です。
そのため、同じ生活スペースを確保しようとすると、二階建てよりも平屋建ての方が「3坪(約10㎡)」程度、延べ床面積を圧縮できます。
つまり、その分、削減できる工事費用もあるということです。
また、建物形状をシンプルにしたり、屋根形状を工夫して勾配を緩くしたりすることで、工事コストや材料コストを抑えることも難しくありません。
そのため、一概に“平屋建ては高い”と決めず、まずはご予算を踏まえて建築会社とじっくりプランを検討することが重要です。
ポイント
“ハピナイス”では、以下のポイントによって、高品質・高性能な住宅をリーズナブルな価格でご提供しています。
・商社や問屋を通さず建材メーカーから直接材料を仕入れ、大幅なコストカットを実現
・自社施工・自社管理による完全責任施工で、高品質施工のコストカットを実現
・常設モデルハウスを作らず、展示場への出店費・維持費・人件費を削減
・施工やアフターサービスを東三河地域に限定し、移動コストを削減
このような工夫で、お客様にコスト面でもご満足いただけるように努めています。
〈平屋注文住宅を建てる際に気になる疑問〉よくあるQ&A|デメリット・建築コスト・税金・土地選び
初めて注文住宅を建てる方、特に平屋建てを建てる方の中には、いくつかの疑問が浮かぶ方も多いでしょう。
そこで、多くの方が気になる疑問へお答えします。
Q.「ずばり、平屋住宅のデメリットは?」
平屋住宅のデメリットを調べると、「動線が長くなる」「収納が少ない」などの情報を目にするかもしれませんが、これらは全て間取りの工夫次第で解決できます。
その他の欠点としては、以下の点が挙げられます。
- 全開口部への防犯対策が必須
- 床上・床下浸水の際の被害が大きい
- 大きな窓をつけると外部からの視線が気になる
全ての部屋が1階にあるため、二階建て住宅よりもさらに防犯対策を徹底する必要があります。
つまり、人が侵入できる窓には防犯ガラスを採用し、人が隠れられる場所を作らないなどの工夫が欠かせません。
そして、床上・床下浸水が起こった場合、二階建てですと上階で最低限の生活が送れますが、平屋建てですとそのまま住み続けることは難しいでしょう。
そのため、土地探しの際には洪水リスクをより入念に確認してください。
そして、外部からの視線対策も必須です。
開放的な空間にするためには大きな窓が欠かせませんが、一方で外部からの視線を遮る工夫も必要になります。
これらのデメリットや注意点を解消するためにも、やはり平屋住宅の設計実績が豊富な会社へ相談することがポイントになります。
Q.「平屋住宅は税金が高くなるって本当?」
二階建て住宅よりも広い土地が必要となる平屋住宅は、土地の固定資産税がどうしても高くなってしまいます。
土地にかかる固定資産税額は以下の式で求められますので、家を建てる前に、概算を把握しておきましょう。
土地の固定資産評価額(課税標準額:地価公示価格の70%ほど) × 1.4%(標準税率)
愛知県内の住宅地における平均土地公示価格は「119,100円/㎡」なので、仮に40坪の土地を購入すると、一年の土地にかかる固定資産税額は「約15万円」です。
一方、建物にかかる固定資産税額は、平屋の方が二階建てよりも高いとは限りません。
建物の固定資産評価額(課税標準額:再建築価格 × 経年減点補正率) × 1.4%(標準税率)
再建築価格とは「評価対象家屋と同一の家屋を、評価時点においてその場所に新築する場合に必要とされる建築費」で、経年減点補正率は「家屋の建築後の年数の経過に応じて生じる減価を基礎として定めた率」を意味します。(参考:総務省|固定資産税の概要)
つまり、建物の階数が額に影響するのではなく、あくまでもその住宅の仕様によって変動するということです。
Q.「平屋住宅を建てるには、どんな土地を選べばいい?」
平屋住宅を建てる場合、土地には以下の条件が求められます。
- 必要な住居面積を確保するために、二階建てを建てるよりもゆとりある広めの敷地が必要
- 周囲に採光や通風を遮る高い建物がない
- 周囲に上から庭などをのぞけるような建物がない
- 洪水などのリスクが低い
そのほかにも、太陽光発電システムの導入を検討している方は、方角にも配慮しなくてはいけません。
また、前面道路の位置によっては、特に外部からの視線を遮る工夫が必要となるでしょう。
そのため、平屋住宅を建てる土地探しをする際は、建築会社のアドバイスをもらうことをおすすめします。
ポイント
“ハピナイス”は、地域密着型の建築会社として、お客様の土地探しもお手伝いしております。
建築会社の目線で、平屋建てに適した土地をご提案いたしますので、愛知県豊橋市・豊川市・岡崎市エリアで平屋の注文住宅を建てたい方は、ぜひご相談ください。
まとめ|平屋の注文住宅を建てるなら実績が豊富な会社を選びましょう
平屋建ての注文住宅を建てたい方は、間取りのポイントを知り尽くした実績豊富な会社へ相談しましょう。
土地探しから相談すれば、より快適なマイホームが手に入ります。
私たち“ハピナイス”は、愛知県豊橋市で1968年に創業して以来、デザイン性と品質、高性能、コストの全てにこだわった注文住宅を手掛けてきた実績があります。
「注文住宅の設計施工をどこに頼めばいいか分からない」「土地探しから住宅のプランニングまでトータルで相談できる会社に頼みたい」という方は、まずハピナイスまでお気軽にお問い合わせください。
愛知県豊橋市・豊川市・岡崎市で注文住宅を検討中の方は“ハピナイス”へご相談ください
ハピナイスは1968年創業以来、愛知県豊橋市を中心に長年“家づくり”と向き合ってきました。
多くの方からご愛好いただいている理由は、“4つの強み”があるからです。
「建築家による「オンリーワン」のデザイン性」
建築家のヒアリングによって、1年後、5年後、10年後も暮らしやすい間取りとデザインをご提案いたします。
最高級の「耐震性・気密断熱性・耐風性」
数十年後も高い資産価値を持つ住宅を実現させるために、耐震性・断熱性に優れた「長期優良住宅以上」の性能を標準化しています。
高い「コストパフォーマンス」
中間経費の排除と自社施工・自社管理によって、高品質を確保しながらも徹底的なコストカットを実現しています。
「年間20棟限定施工・直接施工」による高品質確保
無理に完工棟数を増やさず、実力のあるスタッフと直接契約を結んだ経験豊富な職人チームで、全棟自社施工を行っています。
初めてマイホーム計画を始める方はもちろん、今のお住まいよりさらに快適な家を手に入れたい方も、どうぞお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
林 拓未
HAPINICE 代表取締役
ものごころ付いた時から、わたしの周りには大工道具と木がありました。
祖父の宮大工としての技術を受け継ぎ、父が築いた住宅づくりの伝統を、わたしも3代目として守り続けています。
家づくりは多くの方にとって人生の一大イベントであり、安心して暮らせる「家」という土台を共に築くことが、家族の幸せと豊かさにつながると信じています。
【スタジオ】
御用のある方はスタジオへお越しください。
〒440-0858
愛知県豊橋市つつじが丘三丁目36番5
フリーダイヤル:0120-871-712
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FAX:0532-63-8897
【木材加工場】
〒441-1343
愛知県新城市野田字西浄悦68番地
登録資格
- 建設業許可番号:愛知県知事許可 (般-2) 第59940号
- 一級建築士事務所番号:知事登録 (い-5)第14234号
- 宅地建物取引業者番号:愛知県知事(2)第23925号
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