2022.01.30
【人気急騰中!】キッチンカウンターで失敗しないための4つのポイントを徹底解説!
皆さんもマイホームを作るとき、キッチンのように毎日使う所ほど失敗や後悔をしたくないと思いますよね?
今の時代は共働きも普通になっていて、子どもが中学高校と成長すると食事をする時間帯もバラバラになり、家族そろってご飯を食べる機会も少しずつ減ると思います。
そうなると、本当にダイニングテーブルは必要なのか?軽食ぐらいはキッチンカウンターで済ませて配膳や片付けを楽にしたい、ダイニングスペースを削り少しでもリビングを広くしたい、という需要も増えています。
実際に今建築しているお客様の中にも、何人かキッチンカウンターを計画してる方がいらっしゃいます。
ただ実際にキッチンカウンターを作るとしても、基本を間違えてしまうと「思ったより使いにくい」「もっとこうすれば良かった」などと、後悔してしまう可能性があります。なので今回のブログでは、キッチンカウンターの失敗しない作り方について詳しくお伝えしたいと思います。
ちなみに今回ご紹介する以外でも「ここも大切」とか「これは失敗だった」みたいな生の声をいただけるとありがたいので、ぜひYouTubeの方にコメントください。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりにたずさわった経験をふまえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報を、できるだけわかりやすくお伝えしますのでぜひ最後までご覧ください。
●キッチンカウンターで失敗しないポイント
まず結論から言うと、キッチンカウンターで失敗しないポイントは次の4つになります。
1.形
2.素材
3.高さ
4.奥行き
それでは1つずつ説明していきます。
1.形
キッチンカウンターのポイント1つ目は形で、大きく分けるとI型とL型の2つがあります。
これはキッチンの種類や配置によっても変わる内容で、例えばキッチン本体がカウンターになっているタイプもあれば、普通の対面キッチンや壁付けのL型キッチンに造作でカウンターを設置することもあります。
家族の人数やLDKの間取りによって、適切な作り方は左右されます。なので間取りを作るときの優先順位で、必ずこのキッチンカウンターを採用したいとか、この形が良いという希望があるときは、それを起点にプランを考えるようにしましょう。
2.素材
キッチンカウンターのポイント2つ目は、素材です。
キッチンカウンターは食事をする場所にもなので汚れるし、LDKの中で目立つ部分にもなるので、掃除のしやすさとデザイン性の両立が素材選びの大切なポイントになります。具体的にカウンターの素材は、木製、モールテックス、キッチン天板の3つに大きく分けることができます。
・木製
木製は木特有の肌触りがあり、ナチュラルな雰囲気に仕上がるのが特徴です。お寿司屋さんにあるような無垢の一枚板か集成材の選択肢があり、ご予算に余裕があれば高級感のある一枚板でも良いと思います。
ただ個人的には集成材の方が10万円くらいでできてコスパも良く、変形も少なく強度も高いのでおすすめです。どちらにしてもカウンターを木にするときは、素材そのままだと水などが染み込んでしまうので、自然オイルを塗って水を弾くなどの対策をします。
あとは床がオークであれば、カウンターにもオークやタモなど同じ系統の木を使うようにして、全体の統一感を出してシンプルな雰囲気にするのがおすすめです。
・モールテックス
モールテックスは、どちらかというと木と正反対なイメージで、無機質でホテルライクな感じや、シンプルな雰囲気にしたい方におすすめの素材です。最近ではキッチンや洗面台などの水まわりとか、家の内装材とかに使われて人気が高まっています。
防水性はもちろんコンクリート以上の硬さがあり、傷になりにくく欠けやひび割れにも強いので、カウンターにぴったりな特徴を持っています。
しかも基本だけで64色、調色すればほぼどんな色でも作れます。真っ白なカウンターや、あえて使い込んだヴィンテージ感のある雰囲気にもできて、デザインの幅がかなり広がります。
ただ輸入材で材料費が高かったり、左官屋さんの施工手間もかかったりして、ちょっと塗るだけでも30万円とか必要です。なのでご予算と相談しながら採用を検討するようにしましょう。
・キッチン天板
キッチン天板は、キッチン本体がカウンターになっているタイプです。一般的に多いのはステンレスや人工大理石、最近だとセラミックや高圧メラミンなど、いろいろな素材の製品が各メーカーから出ています。
こちらは傷の付きやすさやお手入れのしやすさ、雰囲気、ご予算など、総合的にメリット・デメリットを比較して採用を検討してください。
素材の選び方をまとめると、金額を抑えたいとか木のナチュラルな雰囲気が好きなら木製一択で、無機質な雰囲気にしたいならモールテックス仕上げがおすすめです。
キッチン本体とフラットになるカウンタータイプが良ければ、天板の種類もいろいろとあるので、それぞれのメリット・デメリットを比較して判断するようにしましょう。
ちなみに、カウンター以外の造作家具やモールテックスなどの塗り壁に関しては、別の動画で詳しく解説しています。興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
3.高さ
キッチンカウンターのポイント3つ目は、高さです。
カウンターの高さは意外と見落としがちですが、この高さ設定によって椅子の高さも変わるし、使い勝手はもちろん、見た目や雰囲気もガラッと変わるので大切なポイントです。具体的な種類としては、ミドルカウンターとハイカウンターに分けられます。
・ミドルカウンター
まず一般的なダイニングテーブルの高さに合わせるなら、床から70cm~75cmぐらいのミドルカウンターが最適です。この高さなら普段使っている椅子も使えて、キッチン本体の種類をあまり選ばずに採用できます。
ただ図①(ミドル①)のように、キッチンの手元が隠れるように腰壁を作ると、図②(ミドル②)と比べてキッチンに立ったままでの配膳や、片付けがしにくくなるので注意が必要です。
ハイカウンター
次に高さが85cm~110cmぐらいのハイカウンターは、BARのカウンターのよなイメージです。キッチンに立つ人との目線が近くなるので、会話がしやすいメリットがあります。その反面で椅子もハイチェアにしないといけなかったり、高さや座る人の身長によっては足が床に付かなくなります。
そのため食事をゆっくりリラックスした雰囲気で取りたいという方は、少し落ち着かない可能性があるので注意してください。
高さの選び方をまとめると、一般的なダイニングテーブルの高さのイメージなら、70cm~75cmのミドルカウンターを選びます。またBARのようなハイチェアを使いたいとか、キッチン本体がフルフラットになっているタイプが良ければ、85cm~110cmのハイカウンターを選択します。
どちらもそれぞれ雰囲気や使い勝手が違うので、長い目で見てどのスタイルが良いのか慎重に判断するようにしましょう。
4.奥行き
キッチンカウンターのポイント4つ目は、奥行きです。
これはカウンターの奥行きという意味で、30cmなどあまり狭すぎると大きなお皿がはみ出たり、全体的に窮屈になったりします。逆に60cmとかで深すぎても、配膳や片付けがしにくくなったり、場所を取りすぎて座ったときに後ろが通れなくなります。
なのでズバリおすすめの奥行きは、中間の45cmぐらいです。実際にお寿司屋さんのカウンターとかも45cmぐらいが多くて、料理も十分に配膳できながら適度なゆとりもあるサイズです。他にも子どもが勉強したり、パソコンを置いてリモートワークするにも45cmぐらいあれば安心です。
ただ、図(L型②・I型①)のように作業台としても使ったり、収納スペースを作るかによっても適切な奥行きは変わります。キッチン周り全体の収納計画や動線、使い勝手なども具体的にイメージして、ある程度余裕を持って作るようにしましょう。
●まとめ
今回ご紹介したキッチンカウンターで失敗しないポイントは、次の4つになります。
1.形
2.素材
3.高さ
4.奥行き
今の時代は大きな家というより、コンパクトだけど広がりを感じるような間取りにして、さらに動線や使い勝手を重視される方が多いと思います。
その中の1つの選択肢として、ダイニングテーブルの代わりにキッチンカウンターを作り、配膳や片付けを楽にしたいという方も増えています。以前に出したキッチンで失敗しないポイントの動画も参考にしていただきながら、楽しく家づくりを進めていただけると幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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