2022.08.28
【建売住宅】契約前に必ずココをチェック!建売でよくある失敗3選!
「建売を買う前に、ここはチェックしてください」
ここ最近はウッドショックや建築資材の高騰、将来への見通し不安もあって、比較的手頃な値段で販売されている建売住宅の需要が、物凄いスピードで伸びています。
実際私の会社は注文住宅オンリーですが、個人的には建売住宅の選択肢も全然有りだと思っていて、実物を目で見て確かめられるし、金額もカチッと決まっているので明瞭会計、契約したら最短1ヶ月で入居もできて、注文住宅には無いメリットがたくさんあります。
ただどんな建売でも良いかと言ったら話は別で、しっかり確認すべき事を疎かにしてしまって、暮らし始めてから「建売を買って失敗した」「もっと考えれば良かった」と後悔している方が、一定数いらっしゃるのも確かです。
そこで今回のブログでは「建売でよくある失敗3選」をご紹介して、何をどのようにチェックすべきなのか、具体的にお伝えしたいと思います。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
それでは1つずつ解説します。
1.間取り
建売の失敗1つ目は、間取りで後悔です。
建売の場合は購入する前に実物を内覧して決められるので、間取りでの失敗は少なそうなイメージですが、初めてのマイホーム購入だと、つい部屋の広さとかデザイン、キッチンやお風呂などの設備に目がいってしまって、現実的な事を確認し忘れてしまいます。
実際に間取りの後悔で多いのが、
・動線が悪くて生活しにくい
・収納が足りなくてストレス
・日当たりが思っていたより悪い
の3つで、それぞれ内覧して確認するのはもちろん、しっかり図面をもらってチェックする事も重要になってきます。
●動線
例えば動線に関しては、ご家族の生活スタイルによっても変わってきますが、営業マンが同行しながらの建物案内だと、新居で暮らした際の深いイメージもしにくいし、その場で、ご夫婦で話し合う事もできないです。
なので、家に帰ってから復習できるように、動線のチェックができるように、図面を俯瞰して見る事が大切になります。
●収納量
次に収納量に関しても同じで、内覧で雰囲気を確かめるのは良いですが、実際に今家にあるモノをどこに収納するか、全部入り切るか、これから増えるモノ、例えばお子さんのオモチャとか雛人形、部活動の道具、趣味で始めたいと思っているキャンプ道具など、できるだけ細かく図面へ転記して、収納が足りるかどうかを必ずチェックする必要があります。
あと収納に関しては外部の事も考える必要があり、車の駐車スペースは足りるか、自転車置き場や物置は必要か、将来設置できるスペースがあるかどうか、合わせて確認するようにしましょう。
●日当たり
最後日当たりに関しては、外から見るだけでも良いので、朝、昼、夕方と時間をズラして、何回か足を運んで確認するのが最善で、日当たりの他に前面道路の交通量や混み具合、騒音や匂いなど、いろいろな事を発見できる可能性があります。
当然ですが建売は、建物と一緒に土地もセットで買う事になるので、土地探しをする時と同じように、時間帯や曜日を変えて見に行ってみたり、近所の人に住み心地を聞いたりなど、周りの環境もしっかりチェックするようにしましょう。
2.家の性能
建売の失敗2つ目は、家の性能です。
これは建売に限らないですが、日本は地震大国ですし、安心して暮らせるのは大前提だと思うので、ある程度の耐震性能確保はマストだと個人的には思っています。
あとは春夏秋冬もあるので春と秋だけでなく、夏も冬も快適に過ごしたいですし、電気代などのエネルギーコストも今後どんどん上がるのは間違いないので、いかに消費するエネルギーを抑えて、光熱費を削減するかという事も、長い目で見て暮らしの質を大きく左右すると考えています。
実際に暮らしてから、性能で後悔する理由として多いのが
・夏暑くて、冬寒い
・光熱費がアパートの時の3倍高い
・急に耐震が心配になって不安
の3つで、これは購入を検討している家に対して、しっかり営業マンに質問するしか方法は無いと思います。
ただこの質問に関しては結構ハードルが低くて、それぞれ数値で客観的に判断する事ができるので、今からお伝えする言葉を覚えていただけると幸いです。
●断熱性
まず室内の温度や光熱費は、家の断熱性UA値と家の中の隙間を計測する気密性C値が大切で、
・北海道など寒冷地の場合はUA値0.4以下
・愛知県など温暖地の場合はUA値0.6以下
・どの地域でもC値は1以下
が1つの基準で、数値は小さければ小さい方がもちろん良いですが、こちらは最低限クリアしてほしい性能になります。
●耐震性
次に耐震性に関しても耐震等級という数値で表す事ができて、等級1より等級2、等級2よりも等級3が強くて、最高ランクが耐震等級3になります。
実際に震度7の揺れを2回観測した6年前の熊本地震の時も、耐震等級3の建物は1棟も倒壊していない、逆に等級1や2だと倒壊や半壊が多数あったので、ここは最高ランクの等級3を必須で確保してほしいと思います。
今回のブログでは、それぞれ細かい基準の説明は割愛しますが、実際にはもっと奥が深いですし、後から知って後悔してほしくないので、興味のある方は下に貼ってあるリンクから、ぜひチェックしてください。
3.アフター保証
建売の失敗3つ目は、アフター保証で後悔です。
これも建売に限らない話ですが、基本的に家を購入したら30年40年、一生暮らしていく前提の方が多いと思うので、購入後の事もしっかり考える必要があります。
実際に暮らしてから、アフター保証で後悔する理由として多いのが
・不具合があった際にすべて有償で高い
・ちゃんとアフター保証の事を考えてなかった
・連絡したら潰れていて、どこに頼ったら良いかわからない
の3つで、こちらも購入前に、しっかり営業マンに確認してほしいと思います。
基本的にアフター保証に関しては、何か不具合が起きた際にどこまでの範囲が無償で、どこからが有償か、どのタイミングで定期点検に来てくれるのか、本当に会社によって天と地ぐらいの差があります。
例えば地盤が沈下した時の地盤保証、シロアリ被害が発生した際のシロアリ保証など、何年保証で金額はいくらまで補填してもらえるのか、書面でしっかりと提示してもらう事が大切になります。
仮にある程度金額を抑えて建売を購入しても、後からたくさんのお金がかかってしまったら本末転倒ですし、どんなに手厚い保証が付いていても、それがすべて自社保証だった場合、建築した住宅会社が潰た瞬間、ただの紙切れになってしまいます。
実際に、建売をバンバン建てるだけ建てて潰れてしまう会社も少なくないので、見抜くのは難しいとしても、保証の条件など細かい内容までしっかり理解して、納得したうえで購入の判断をしていただけると幸いです。
●まとめ
建売住宅はメリットもたくさんありますが、その反面で気を付けるポイントも多くて、暮らしてから「失敗した」「やっぱり注文住宅にすれば良かった」みたいに何かしら後悔している方がいるのも事実です。
今回ご紹介した事例が全てではないですが、これからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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