2021.05.16
【事前準備が大事!】マイホームの雪被害を最小限にする5つのテクニック!
雪がまったく降らない地域の方は該当しない話になってしまいますが、せっかく建てた大切なマイホームが、大雪被害で壊れてしまったらショックですよね?
修理にもお金がかかるし手配するのも大変なので、できる対策をしていなかったとしたら後悔につながってしまいます。
雪は楽しい面もありますが降りすぎると家に被害を与えてしまう事もあるので、今回のブログでは雪で壊れやすい家のポイントとその対策を解説して、大切なマイホームを守ってほしいと思います。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりをお手伝いさせて頂いた経験を踏まえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報を出来るだけ分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでください。
雪被害を最小限にする5つのテクニック
結論から言うと、雪被害を最小限にするテクニックは次の5つになります。
1.アンテナをチェックする
2.雨樋をチェックする
3.雪止めを理解する
4.カーポートに注意する
5.火災保険を確認する
前回のブログの台風被害を防ぐポイントと被る所もありますが、雪対策でも有効な部分なので改めてチェックしてもらいたいと思います。
それでは1つずつ説明していきます。
1.アンテナをチェックする
雪被害を最小限にするテクニック1つ目は、アンテナをチェックする事です。
一般的にテレビアンテナを設置する場合、屋根の上に魚の骨みたいな形をした八木式アンテナを取り付ける事が多いです。
このアンテナ本体に雪が積もる事は少ないですが屋根の上に積もった雪が一気に滑り落ちる時に、アンテナを固定しているワイヤーを引っ張ってしまってアンテナが曲がったり倒れてしまう事があります。
アンテナが壊れてしまうのも困りますが、その衝撃で屋根材も傷ついてさらに大事になってしまう可能性があります。
この対策としては薄くて小さいプレート型の壁付けアンテナを設置する方法で、雪の影響も受けにくいし、見た目もシンプルになって意匠性も高くなります。
ただテレビ電波の方角や強さによっては受信できないケースもあるので、あらかじめ電波状況のチェックが必要になります。
それ以外にもケーブルテレビや光テレビという選択肢もあるので、テレビの受信方法でどれが1番良さそうなのか?自分たちに合うタイプを検討するようにしましょう。
2.雨樋をチェックする
雪被害を最小限にするテクニック2つ目は、雨樋をチェックする事です。
雪が降って屋根に積もってしまうと屋根から雪の塊が落ちて、その衝撃や重みで雨樋が割れたり曲がったりする事があります。
割れてしまったら新しい物と交換するしかないですが、微妙に曲がってしまった時は意外と気付かなかったりします。
雨樋が曲がると雨樋本来の役割である雨水が流れなくなって、水がたまってあふれてしまったり、それに伴って枯れ葉とかも詰まりやすくなるので余計に水がせき止められてあふれ出てしまいます。
雨樋が正常に機能していないと外壁が変に汚れてしまったり、ボタボタと水が溢れ出てちょっとした騒音問題になったり、地面に水たまりが出来てしまう事もあって良い事は一つもないので、雪が降った際にはしっかり壊れたり曲がったりしていないかチェックするようにしましょう。
3.雪止めを理解する
雪被害を最小限にするテクニック3つ目は、雪止めを理解する事です。
雪が降る地域の場合は屋根の上に雪止めという爪のような突起金具を取り付けて、積もって塊になった雪が一気に落ちないようにする対策がありますが、雪止めを付けていれば完全に防げる訳ではありません。
これは種類によっても変わりますが突起が小さいタイプの雪止めで想定以上に積もってしまうと、突起金具から雪が外れて何百キロという塊が一気に落ちる事があります。
敷地の広さとかいろいろな理由で建物に隣接してカーポートを設置したり、サンルームを付けたりする事もあると思いますが、雪の塊が当たってしまうと壊れてしまうし普通に危険なので、雪止めの種類や数をしっかりチェックして想定以上の積雪にも対応できるようにしましょう。
4.カーポートに注意する
雪被害を最小限にするテクニック4つ目は、カーポートに注意する事です。
カーポートには屋根部分にどれくらい雪が積もっても大丈夫かという基準値が製品ごとにあり、20cmとか30cmぐらいの積雪に耐えられるタイプが一般的です。
ただ数年に一度ぐらいの頻度で想定以上の雪が積もって、カーポートが倒壊するという被害が発生しています。
あと設定されている積雪の高さは水分の少ない新雪の数字なので、水分を多く含んで重たい雪だと基準値以下の積雪でも耐えられない可能性があり、今の時代は気候変動で天候が不安定な事も多いので積雪の高さに余裕のあるカーポート選択がお勧めです。
もう一つ対策としては出来るだけ4本の柱でカーポートを支えるタイプを選んで頂いて、もし敷地条件などの兼ね合いで片側2本のみのタイプを選択する場合でも、柱の無い方に取り付ける緊急用の支柱がオプションであると思うので、合わせて購入して準備するようにしましょう。
5.火災保険を確認する
雪被害を最小限にするテクニック5つ目は、火災保険を確認する事です。
ここまでお伝えした雪被害のほとんどが、実は家を建てる時に加入する火災保険に雪災補償が付帯されていて、条件を満たす事ができれば修理費用が補償されます。
ただ「そんなに雪の被害はないだろう」と雪災補償を外してしまうと、当たり前ですが補償されなくなります。
先程もお伝えしたように今は天候が不安定な時も多くてどこに大雪が降るか分からないし、今まで大丈夫だった地域でも被害が絶対無いとは言い切れません。
起きるかどうかも分からない災害に対して過剰に保険加入する必要はないですが、実際に被害を受けた時の修理費が高額になる事も十分にあり得るので、少しでも心配だと思う方は検討の余地があるかもしれません。
それから雪災補償だと雪で壊れたカーポートは補償されますが、その下にあった車の被害は補償されないので注意が必要です。
車自体は任意で加入する車両保険でカバーするのが一般的なので、そちらも合わせて確認するようにしましょう。
まとめ
最後まとめに入りますが、雪被害を最小限にするテクニックは次の5つになります。
1.アンテナをチェックする
2.雨樋をチェックする
3.雪止めを理解する
4.カーポートに注意する
5.火災保険を確認する
それぞれの概要はここまでお話した通りですが、滅多に雪が降らない地域に大雪が降ると当たり前ですが備えが出来ていない方も多いので、被害が大きくなる傾向にあります。
でもせっかく建てた大切なマイホームが、雪被害でちょっとでも壊れてしまったらショックだと思います。
今回ご紹介した内容は少し工夫したり気をつけたりすればそんなにお金もかからない対策なので、うちの地域は大丈夫と安心し過ぎないで心配な方は出来る範囲で、雪の被害を最小限にする備えをしましょう。
今回のブログがこれからマイホームを考えている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに別のブログで台風の被害を防ぐポイントについて詳しく解説していて、重なる部分もあるので一緒に気にしてもらうと、効率よく対策ができると思います。
気になる方は下のリンクからぜひチェックしてください。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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