2025.09.23
屋根や外壁の“重さ”で変わる耐震性|軽い素材・重い素材のメリット比較

はじめに
こんにちは!ハピナイス(HAPINICE)です。
「地震に強い家を建てたいけれど、素材選びで何を重視すればいいのか分からない…」そんなお悩みをお持ちではありませんか?
特に屋根や外壁の「重さ」は、地震に対する強さに大きく影響します。素材の違いによって、耐震性だけでなくデザインやコストにも差が出るため、慎重な選択が必要です。
この記事では、屋根や外壁の“重さ”が耐震性に与える影響について詳しく解説します。軽量素材と重量素材の特徴を比較しながら、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。
この記事を読むことで、「地震に強くて見た目も理想的な家」をつくるための素材選びのポイントがわかります。新築や注文住宅を検討しているご家族、特にお子さまを持つ若いご家庭には必見の内容ですので、ぜひ最後までご覧ください!
屋根や外壁の“重さ”が地震時の揺れに与える影響とは?
建物にかかる地震のエネルギーは、建物の「重さ」に比例して大きくなります。つまり、重い住宅ほど地震の揺れで受ける力が大きくなるため、構造にかかる負担も増します。
たとえば、同じ耐震等級であっても、重い瓦屋根の家と軽い金属屋根の家では、地震時の揺れ方に差が出ます。屋根や外壁が重い場合、重心が高くなり、建物が揺れやすくなる傾向があります。そのため、近年では「建物全体を軽くする」という考え方が、耐震設計において重要視されているのです。
軽い屋根材・外壁材のメリットとデメリット

軽量素材は耐震性に優れるだけでなく、工事のしやすさやコスト面でも多くの利点があります。以下で詳しく見ていきましょう。
メリット① 地震に強く、揺れにくい構造を実現できる
軽量素材は、建物の総重量を抑えることができるため、地震の揺れによるダメージを軽減しやすくなります。特に屋根は建物の最上部にあるため、軽くすることで重心が下がり、建物の揺れを抑えやすくなるという効果があります。
たとえば、軽量金属屋根(ガルバリウム鋼板など)は、瓦屋根の約1/10の重量と言われており、耐震対策として非常に有効です。
メリット② 工期が短く、コストも抑えやすい
軽い素材は取り扱いがしやすく、施工スピードが速いというメリットもあります。また、クレーンなど大型重機の使用を減らせることから、トータルの工事コストも抑えやすくなります。
特に注文住宅では、工期や予算管理が重要なポイントとなるため、軽量素材の選択はメリットが大きいと言えます。
デメリット:遮音性や断熱性が劣る場合もある
一方で、軽い素材は重い素材に比べて遮音性や断熱性が劣ることがあります。金属屋根の場合、雨音が気になったり、夏場に熱を持ちやすかったりすることもあるため、断熱材や遮音材との組み合わせが重要です。
ハピナイスでは、軽量素材の弱点を補うために、断熱材の厚みや構造全体の断熱・気密計画にもこだわった設計を行っています。
重い屋根材・外壁材のメリットとデメリット

重い素材にも昔ながらの魅力は多く、耐久性や重厚感のあるデザイン性を求める方には人気があります。ただし、耐震性の観点では注意も必要です。
メリット① 高級感と重厚感のある外観を演出できる
瓦屋根やタイル外壁などの重量素材は、和モダンやクラシカルなデザインと相性が良く、見た目の高級感を重視したい方に人気です。また、長期間美観を保ちやすいのも特徴のひとつです。
ハピナイスでも、特別仕様として重厚感のあるタイル外壁を希望されるお客様に向けて、耐震性を確保しながら設計を工夫しています。
メリット② 耐久性が高く、メンテナンス回数が少ない
重量素材は紫外線や風雨に強く、経年劣化が少ないため、メンテナンスの頻度が少なくて済みます。結果的に長期的な維持費を抑えられることも、メリットの一つです。
とくに瓦は50年以上持つとも言われており、耐用年数の長さで選ばれることもあります。
デメリット:建物の重心が上がり、揺れに弱くなる
最も大きな注意点は、建物の重さが増すことで地震時の揺れが大きくなりやすいことです。とくに2階建て住宅では、屋根が重くなることで重心が上がり、地震の際に揺れが増幅される可能性があります。
重い素材を採用する場合は、耐震等級3の取得や、制震・免震の導入も検討すると安心です。
まとめ

屋根や外壁の“重さ”は、耐震性に直結する重要な要素です。
軽量素材は、建物を揺れにくくし、コストや工期の面でも優れる一方、断熱性や遮音性には配慮が必要です。重い素材はデザイン性や耐久性に優れますが、地震対策にはより高度な設計や補強が必要となります。
ハピナイスでは、豊富な施工経験をもとに、耐震性・デザイン性・ライフスタイルのバランスを考えた素材選びをサポートしています。
地震に強いデザイン住宅を探しているご家族は、是非この記事を参考にしてくださいね!ハピナイスでは、豊橋・豊川・田原・蒲郡・新城・湖西エリア周辺でお客様にピッタリのデザイン性の高い注文住宅を提案しています。東三河エリア周辺のお家づくりはHAPINICEにお任せください!
ハピナイスのお家で使用している塗り壁やガルバリウム鋼板など、素材へのこだわりを詳しくご覧になりたい方はこちら。
「家づくりの想い 厳選素材と仕様について」
シリーズ「住まいの耐震」コラム
10 間取りで変わる耐震性|大空間・吹き抜け・開口部の注意点
11 東三河の家に必要な耐震|豊橋・豊川・蒲郡|過去の地震データも
12「耐震等級2しか取得できない」と言われた場合の考え方
13 長期優良住宅はなぜ地震に強い?耐震等級との関係を解説
14屋根や外壁の“重さ”で変わる耐震性|軽い素材・重い素材のメリット比較(この記事です)
CATEGORIES
- 動画で学ぶ (290)
- 家づくりのこと (361)
- 間取り (9)
- 平屋 (18)
- 耐震 (16)
- 断熱気密・省エネ (4)
- サウナのある家 (8)
- ガレージのある家 (10)
- ペットと暮らす家 (8)
- キッチン (25)
- 洗面・バス・トイレ (22)
- リビング (39)
- 玄関 (22)
- 階段ホール・廊下 (24)
- 外観 (32)
- お金・住宅ローン (103)
- スタッフブログ (1,401)
- イベントレポート (93)
- 撮影レポート (7)
- 現場レポート (7)
- MODEL HOUSE – 東幸 – (46)
- MODEL HOUSE – 菰口 – (69)
- 林 拓未 (1,073)
- コーディネーター田中やよい (130)
- 広報 小林 紗矢香 (30)
- 広報 尾上 愛斗奈 (7)
- CX 西 拓磨 (13)
- 保育 河原 愛 (21)
- 総務 水野 瞳 (97)
- 総務 戸塚 里美 (123)
- コラム (38)
- プライベートのこと (76)
- 趣の空間のこと (45)
- その他 (783)
- アーカイブ (1,297)
- 未分類 (2)