2025.11.14
切妻屋根とは?デザインも妥協しない耐震住宅の屋根選び

こんにちは!ハピナイス(HAPINICE)です。
注文住宅を考えるとき、「屋根の形はどうしよう?」と悩むご家族はとても多いです。
中でも、昔から人気の「切妻屋根(きりづまやね)」は、シンプルで親しみやすいデザインと、地震に強い構造で、多くの住宅に採用されています。
一方で、「シンプルすぎる?」「外観が普通に見えてしまうかも…」という声もあり、メリット・デメリットを理解したうえで選ぶことが大切です。
この記事では、切妻屋根の特徴やデザイン面、耐震性のポイント、注意点まで詳しく解説します。
「切妻屋根のモダンで安心な家を建てたい!」そんなご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください!
注文住宅で選べる屋根の種類と特徴

注文住宅では、デザイン性や性能に合わせて、さまざまな屋根形状が選べます。ここでは、代表的な屋根の種類と、それぞれの特徴をご紹介します。
■切妻屋根(きりづまやね)
三角形のシンプルな屋根形状で、左右に傾斜した面を持つのが特徴です。
雨水が流れやすく、積雪が少ない地域に適しています。構造が簡単なため、施工コストも抑えやすく、地震時の揺れにも強い安定した形とされています。
■寄棟(よせむね)
四方向に傾斜した屋根で、中心に重心が集まり、風や雨を分散しやすいのが特徴。外観のバランスもよく、耐風性に優れています。
ただし、コの字型など建物の形が複雑な場合は屋根に「谷」が出来てしまい、メンテナンスを怠ると雨漏りの原因になる場合があります。
■片流れ屋根(かたながれやね)
片側のみに傾斜した屋根。シンプルでスタイリッシュな見た目が人気で、太陽光パネルとの相性も◎。一方で、荷重バランスが偏るため、耐震設計に工夫が必要です。
■フラット屋根(陸屋根・フラットルーフ)
ほぼ勾配のない平らな屋根。箱型・キューブ型の住宅に多く採用され、デザイン性が高いのが特徴。排水・防水設計が重要で、定期的なメンテナンスも必要です。
切妻屋根が向いている家とデザイン

切妻屋根は、日本の住宅に昔から馴染み深い形状で、幅広いデザインに対応できるのが魅力です。和風にも洋風にも合わせやすく、時代を問わず人気のある屋根スタイルです。
■親しみやすく、飽きのこないデザイン
切妻屋根は左右対称の三角形が特徴で、どこか懐かしさや安心感を与えてくれる外観です。シンプルでありながらも、屋根の角度や素材選びによって現代的にもクラシックにもアレンジ可能。外壁材や窓の配置を工夫することで、ナチュラルテイストからモダンまで幅広く演出できます。
また、屋根の勾配を変えるだけでも印象が大きく変わるのが切妻屋根の面白いところ。急勾配にすれば存在感のあるデザインに、緩やかにすればすっきりとしたシルエットに仕上がります。
■ロフトや屋根裏収納との相性が良い
屋根の傾斜を活かして、天井の高い空間やロフト、屋根裏収納をつくりやすいのも大きなメリットです。ファミリー世帯にとっては、収納力を確保しながら空間を立体的に使える点が魅力。季節用品や趣味の道具など、生活スタイルに合わせた使い方ができます。
また、勾配のある天井を活かして開放的なリビング空間をデザインすることも可能です。天井を高くすることで採光や通風性も高まり、快適で明るい室内環境をつくりやすくなります。
■外壁面が増える点に注意
切妻屋根では、屋根面が2面しかないため、傾斜にもよりますが側面の外壁が比較的大きくなりがちです。その分、外壁部分の施工費用が高くなる場合があります。
また、強風の影響を受けやすい 部分のメンテナンスにも注意が必要です。外壁材の選定や防水処理を丁寧に行うことで、長く美しさと耐久性を保てます。
とはいえ、構造がシンプルで雨仕舞(あまじまい)※もしやすく、メンテナンスしやすいのも切妻屋根の魅力です。デザイン・機能・コストのバランスが取りやすい万能型の屋根といえます。
※雨仕舞:雨水が屋根や外壁に浸入しないようにする設計・施工の工夫のこと。
地震に強い?切妻屋根の耐震性

■構造がシンプルで揺れに強い
切妻屋根は、左右に均等に荷重が分散する形状のため、地震の揺れに対してバランスが良いと言われています。構造も単純で、耐力壁や柱の配置が計算しやすく、建物全体としても耐震設計がしやすくなります。
■屋根が軽ければさらに有利
重い屋根材(瓦など)は建物の重心を上げてしまうため、切妻屋根であっても軽い素材(ガルバリウム鋼板など)を選ぶことで、耐震性をより高めることができます。
■棟の長さが短く、揺れを受けにくい
屋根の一番高い部分(棟)が短く、シンプルな切妻屋根は、複雑な屋根よりも揺れによる負荷を受けにくくなっています。結果的に、建物全体へのダメージを抑えられる設計がしやすいです。
まとめ
切妻屋根は、コスト・デザイン・耐震性のバランスが非常にとれた優秀な屋根形状です。
シンプルでありながら、収納やデザインの工夫次第で個性を出すこともでき、構造的に地震にも強い家づくりが可能です。ただし、外壁の面積やデザインに関する注意点もあるため、建物全体のバランスを見ながら設計することが重要です。
地震に強いデザイン住宅を探しているご家族は、是非この記事を参考にしてくださいね!
ハピナイスでは、豊橋・豊川・田原・蒲郡・新城・湖西エリア周辺でお客様にピッタリのデザイン性の高い注文住宅を提案しています。
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