2022.08.23
【注文住宅】この床材は後悔します!人気の床材5種類のデメリットを徹底解説!
「この床材、失敗したなー」
家を構成する要素として、意外と大切なのが床材で、どんな色や素材を選ぶかで内装の雰囲気やデザインはガラッと変わりますし、足ざわりやお手入れのしやすさ、ひいては暮らしの満足度も大きく左右されてしまいます。
そこで今回のブログでは、気を付けた方が良い人気の床材5種類を、あえてデメリットにしぼってご紹介しますので、暮らしてから「質感がなんか違う」「思ったより掃除が大変」「もっと考えれば良かった」と後悔しないように、床材を選ぶ際の判断材料にしていただけると幸いです。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、有益な情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひこのタイミングでYouTubeのチャンネル登録をしていただき、最後までご覧ください。
それでは1つずつ解説します。
1.無垢床
床材のデメリット1つ目は、無垢床です。
無垢床は本物の木を使った床という意味で、素材としては「ヒノキ」「スギ」「オーク」「アカシア」とかいろいろな種類がありますが、どれを選んでも、自然素材特有の良い香りでリラックス効果が期待できます。
あと地域や断熱性能にもよりますが、木自体に熱を吸収する蓄熱効果があるので、冬は裸足で歩いても温かいですし、夏はサラサラして足ざわりが気持ちよくて、見た目の優しさや独特な高級感から非常に人気が高いです。
ただ注意しないといけないデメリットもいくつかあって、冬とか乾燥する時期には縮むので床材の継ぎ目部分に隙間ができますし、逆に梅雨時期には水分を含んで伸びるので、場合によっては少し木が浮き上がってしまう可能性があります。
実際には、2年3年と時間が経つにつれて伸縮する幅も少なくなるので良いですが、どうしても見た目の隙間が気になったり、そこにホコリがたまるのが嫌、日焼けで跡が付くのも耐えられないという方には、あまりおすすめできない素材になります。
あと私の家も無垢材なのでわかりますが、子どもがジュースとか味噌汁とかこぼして放置したら普通にシミになりますし、ワンちゃんがおしっこに失敗するので、そこもシミになっています。
なので自然素材が好きという方で、経年の変化を味わいとして感じられたり、生活する中での汚れも、家族で暮らした思い出、みたいに考えられる方は、ぜひ検討していただけると幸いです。
2.突板と挽板
床材のデメリット2つ目は、突板と挽板です。
これは先程ご紹介した無垢床がすべて木なのに対して、突板は0.5mmぐらい、挽板は2mmぐらいの薄くスライスした木を合板の表面に貼るイメージで、見た目は無垢床とほとんど変わらないです。
ただ注意事項がいくつかあり、硬いモノを落とすと、場合によっては表面の化粧板を破って下地が見えてしまいますし、表面が天然木なので日焼けや汚れ、シミは無垢床と同じようにできてしまいます。
あとは、本物の無垢床と比べて木の香りが少なかったり、蓄熱効果もほとんど期待できないので、その辺りはしっかり認識をしたうえで選んでほしいと思います。
なので突板や挽板に関しては、無垢床と比べて伸縮が少ないですし、安価な製品も多いので、無垢床の雰囲気は好きだけど伸縮が嫌、できるだけ予算を抑えたいという方におすすめの床材になります。
3.塩ビ床
床材のデメリット3つ目は、塩ビ床です。
一般的にフローリングで多いのがこの塩ビ床で、合板の表面にプリントされたシートが貼ってあり、床が冷たくて寒い、耐久性が低いというデメリットがあります。
まず床の冷たさについては、貼ってあるのがあくまで塩化ビニールで、当然、本物の木のような蓄熱効果は無いので、冬に裸足で歩くとかなり冷たいですし、表面に結露発生して、ペタペタ足跡が付く事もあります。
次に耐久性に関しては、紫外線の当たる窓際や水回りの床に採用した場合、早いと20年ぐらいで表面のシートがはがれてきて、張り替えないとボロボロになってしまう可能性があります。
ただメリットもいくつかあって、汚れが付きにくいし、シミにもなりにくい、金額的にも無垢床や突板とかに比べて1/2や1/3ぐらいで採用できます。
あとはデザインの種類も豊富で、木目系でも色や柄はたくさんありますし、タイル系でも、白やグレー、大理石みたいな感じもあって、ホテルライクのようなシンプルなテイストに仕上げる事もできます。
なのでデメリットを許容しつつ、デザインにもこだわりたい、金額も抑えたいという方におすすめの床材になります。
4.タイル
床材のデメリット4つ目は、タイルです。
タイルはデザインのバリエーションも豊富なので「少し違った雰囲気にしたい」「できるだけ長持ちする方が良い」という方に人気の床材になります。
タイルの注意点としては、夏場はひんやりして気持ち良いですが、冬場は逆に足元が冷えたり、普通に表面は硬いので、キッチンなど立ち作業が多い場所で採用すると、足腰が結構疲れてしまいます。
あとは赤ちゃんとか小さなお子さんがいるご家庭だと、転倒した時に危ないので、リビングなどで使う場合には、初めのうちはラグを敷いたりして、クッション性を高めるのがおすすめです。
実際に金額は若干高めですが、基本的には半永久で日焼けやシミにもならないし、掃除の時も気を使わなくて済むので、本物のタイルで素材感を楽しみながら、デザインにもこだわりたい方は検討していただけると幸いです。
5.CFとフロアタイル
床材のデメリット5つ目は、CFとフロアタイルです。
どちらも塩化ビニール系の素材で作られた床材で、デザインも豊富だし、撥水性も高いので、脱衣室やトイレなど、水回りをおしゃれにできて掃除もしやすいという事で良く採用されます。
まずCFについては、
・日当たりの良い場所だと紫外線で変色する
・経年変化で硬化して破れやすくなる
・何かモノを落とすと表面が破れやすい
・家具などを置くと、跡が付いて戻らない
という4つの注意ポイントがあるので、耐久性に関しては15年前後ぐらいで考えたほうが良いと思います。
次にフロアタイルについては、CFよりも耐久性が高くて表面も硬いですが、その分、
・長時間立つような場所だと少し足腰が疲れる
・クッションフロアと思うと金額が高い
というデメリットがあり、どちらの床材も共通して熱には弱いので、キッチン周りで採用する場合には、油が飛んで溶けてしまわないように注意が必要です。
なので基本は水回りの床材として、デザイン性も妥協したくないし、お手入れもしやすい方がいい、できるだけコストを抑えたいという方におすすめです。
●費用相場
それでは最後になりますが、ここまでご紹介した5つの床材の費用相場をざっくりお伝えしたいと思います。
実際には同じ床材でも、グレードやメーカー、住宅会社の仕入れや施工費によっても変わりますが、
・無垢床で8000~15000円前後
・突板や挽板で5000~12000円前後
・塩ビ床で3000~5000円前後
・タイルで5000~15000円前後
・CFやフロアタイルで2000~3000円前後
のイメージで、㎡あたりの金額はそこまで大きく無いですが、家全体となると使う素材によって100万円ぐらい変わるので、それぞれ床材の特徴を理解したうえで、最善の選択をしていただけると幸いです。
●まとめ
ちなみに以前の動画で、無垢床と塩ビ床の細かい違いや、床暖房のデメリット、白い床を選ぶ際の注意点について詳しく解説しているので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
今後も随時更新予定です!
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