床暖房のデメリット!つける前に必ず知っておこう!プロがお勧めしない理由とは? | 豊橋市の工務店ならハピナイス

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2020.08.24

床暖房のデメリット!つける前に必ず知っておこう!プロがお勧めしない理由とは?

今回は「床暖房のデメリット!つける前に必ず知っておこう!プロがお勧めしない理由とは?」こういったテーマでお話しをしていきます。
今回は、Instagramや私の会社で行っているイベントで、「床暖房はつけた方がいいですか?」と質問をよくされるため、床暖房について解説したいと思います。 

床暖房をつけて後悔している方の話はあまり聞きませんが、逆に言うと床暖房をつけないと快適性が担保されないことの、裏返しとも言えます。
今回のブログではなぜ私が新築に床暖房はいらないと思うのか、ここをしっかりと掘り下げて解説していきます。

床暖房のある暮らしとない暮らしの、どちらが自分たちの価値観に合うのか、明確にできる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでください。

 

床暖房がいらない理由

結論から言うと新築に床暖房がいらない理由は、床暖房が駄目なわけではなく、単純に優先順位がかなり低いからです。
この優先順位が低い理由は、床暖房のメリット・デメリットを正しく理解して比較すると、はっきりとわかってきます。
 

私の会社では、リフォームなら床暖房を提案することはありますが、新築ではまず提案しませんし、実際に作っている方もほとんどいません。
その理由をこれからわかりやすく解説していきます。

 

床暖房のデメリット

まずは床暖房のデメリットである以下の3つを、知っていただきたいと思います。 

・コストパフォーマンスが悪い

・暖まるのに時間がかかる

・人体被害 

上から順に説明をしていきます。

 

コストパフォーマンスが悪い

1つ目のデメリットは、コストパフォーマンスが悪いことです。
このコストに関しては、導入コスト、ランニングコスト、メンテナンスコストの3つに、分けられます。
床暖房はいくつか種類があり、ガスタイプ、電気タイプ、温水タイプ、カーボンタイプのどれを選ぶかによって、費用や特徴が変わってきます。
まず導入コストは、床暖房の材料費や設置費用などの、初期費用を指しています。
続いてランニングコストは、ガス代や電気代など光熱費のことで、これはかなり高い出費となります。
最後のメンテナンスコストは、床暖房が壊れたときの修理費用や、将来に交換するとなったときの、床の張り替え費用などです。

 

温度のバリアフリー

床暖房を入れるときは、みんなが集まるLDKだけに入れるより、廊下や脱衣室、洗面室など、すべての部屋に入れる方がお勧めです。LDKだけ暖かくても廊下に出たら寒かったり、お風呂に入るときに寒かったりしたら嫌ですよね。
床をフラットにするバリアフリーは当たり前ですが、今の時代は家の中の温度差をなくす「温度のバリアフリー」も当たり前になってきています。 

 

床暖房でヒートショックを防ぐ

みなさんはお風呂場でお年寄りが倒れたという話を、聞いた事はありませんか?
あまり知られていませんが、家の中の温度差によるヒートショックで亡くなる方の数は、交通事故の死亡者数よりも多いのです。
たとえば、お風呂に入るためにLDKから廊下に出たら寒い、脱衣室も寒い、お風呂は暖かい、といった温度の上下が激しいと、特にお年寄りのからだに負担がかかり危険です。 

ところが驚くことに日本で1番寒い北海道が、日本において1番ヒートショックで亡くなる方が少ないのです。
その理由は簡単で、北海道は寒さが厳しいため全館暖房の家が標準になっており、LDKだけではなく廊下なども含めて家全体が暖かいからです。

 

床暖房の具体的なコスト

本当は床暖房を家全体に入れた方が良いのですが、その分コストアップをします。
大まかですが約30坪の建物で全館床暖房にすると、導入コストで150万円くらい、ランニングコストで月平均8,000円くらいかかります。
また、メンテナンスコストは軽微な修理でも1回に10万円から30万円くらい、さらに30年後に床暖房の交換が必要になれば、床の張り替えも含め200万円以上かかります。
ちなみにこういった空調設備の中で、1番コスパが良くて省エネなのはエアコンです。

 

暖まるのに時間がかかる

2つ目のデメリットは、暖まるのに時間がかかることです。
先程床暖房をつけるなら家全体にとお伝えしましたが、範囲が広い分スイッチをつけてから温まるのに、数日かかることがあります。タイマー機能である程度カバーできますが、5月や10月の中途半端な時期に寒くなり急に動かすとなると、家全体が適温になるまでとても時間がかかります。
しかも、急激に床暖房の温度を上げると、足元から直接からだに熱が伝わり、代謝が悪くなるというデータも出ています。



そのため、こちらに関してもエアコンの方が温まるのが早く、温度設定の切り替えも簡単になります。

 

人体被害

3つ目のデメリットは人体被害です。
これは小さなデメリットですが、床暖房の種類によっては電磁波が出ており、体に悪いことも確認されています。
ただ、現代は電子レンジやIHなど電磁波はどこでもありますし、寝るとき枕元に携帯を置いている時点でアウトです。

そのため、床暖房だからと特別気にする必要はないと思いますが、事実としてはありますので懸念事項としてお伝えしておきます。

 

床暖房の3つのメリット

次に床暖房をつけるメリットですが、ここは正直私自身では考えつかなかったため、YouTuberの動画を参考にしました。
そのYouTuberは一条工務店で実際に家を建て、住んで暮らしてからのメリットを話しているため、信憑性はあると思います。
そのメリットは下の3つということでした。 

・風でほこりが舞わない

・足元から温まる

・小さな子供がいても安心 

床暖房はヒーターのように空気を送る構造と違い、床板自体を熱源で温めてふく射熱を利用するため、風が起きません。
そのためほこりが舞わないため、空気環境の悪化が起きません。
暖かい空気は自然と上に行くので、ヒーターやエアコンだけだと室内の温度は暖かいのに、足元だけ寒いとなってしまいます。
しかし、床暖房は床から温めてくれるため、足元が寒いということが起きません。
小さなお子さんがいても、壁にあるリモコンで操作するため手も届かないし、床下に熱源があるので触ってしまうリスクもありません。
これがざっくり床暖房の3つのメリットになります。

 

床暖房のメリットへの疑問

私は率直に「意外とメリットが少ないな」と感じてしまいました。
メリット・デメリットがそれぞれ存在しているので、単純にそれを天秤にかけて採用するかしないかを、決めればいいと思います。
しかしそもそもこのメリットが疑問なので、それを覆していきたいと思います。 

 

高気密・高断熱の家なら床暖房不要

まず大前提として、しっかり施工されている高気密・高断熱の家であれば、家自体の保温性が高く熱も逃げにくいため、床暖房は不要です。
冒頭でリフォームでは床暖房を提案するとお伝えしましたが、それは家の性能を高めるのが構造と費用の面で難しい場合で、床暖房の方がトータル的に良いと判断したときです。
床暖房は効果がないと考えているわけではなく、その建物の性能や空気循環のしやすさ、間取りを考慮して決めています。

 

高性能の家ならエアコン1台で十分

床暖房のメリットに風で埃が舞わないことがありますが、性能の高い家であればエアコン1台で、居室以外のほとんどの空調を行えます。ヒーターでは難しいことですがエアコンを主にすることで、程良い風量で室内の空気環境を整備することができます。
またどのみち夏にエアコンを使うのであれば、冬だけほこりが舞わないというのがメリットなのか、少し疑問です。

 

無垢床なら床暖房はいらない

次に、床暖房のメリットである足元から温まることですが、これは床材に何を使うかで大きく変わってきます。

床材は大きく分けると本物の木を使った無垢床と、合板の上に木目をプリントした塩ビ床の2種類があります。
無垢床は本物の木の特性で自然と室内の温度で温まり、床暖房と同じような効果が生まれて、足元からほどよく暖かくなります。
そのため無垢床なら床暖房は必要ないと言ってよく、壊れるリスクもなく光熱費も抑えることが可能です。
もう一方の塩ビ床は冬にかなり表面が冷たくなるので、スリッパを履くのが嫌な方や冷え性の方は、床暖房は絶対に付けることをお勧めします。


床暖房を勧めている住宅会社の床や、今床暖房がついているお宅の床は、必ずと言っていいほど無垢床以外の床を使っているはずです。
詳しくは無垢床と塩ビ床についてのブログで説明していますので、ぜひそちらも読んでみててください。

 

 

子供がいても安心なのはエアコンも同じ

最後の、床暖房のメリットである子供がいても安心という点も、ストーブやヒーターなどは確かに危険ですが、エアコンなら床暖房と同様安心なはずです。

ここまでが大まかですが、床暖房のメリットデメリットになります。

 

床暖房よりも先にやること

何度も言いますが床暖房は決して駄目なのではなく、優先順位がかなり低くくなるのです。
その理由はメリット・デメリットでお伝えした通りですが、要するに家の性能を上げることを、先に考えてほしいと思います。
リフォームで後から断熱性能や気密性能を上げようとするのは、お金も時間もかかるため難しいのですが、新築のように1から作るなら十分できるはずです。
床暖房にかけるお金を家の性能を上げるために使い、床暖房がなくても快適に過ごせるようにした方が、合理的だと思いませんか?

足元が暖かくなるのは床暖房の魅力の1つですが、無垢床を使えば自然で心地よい暖かさを実現できますし、エコで地球環境にも配慮できます。 

 

まとめ

自然の暖かさは知識だけではわからないと思いますので、ぜひ高性能な住宅で無垢床を標準仕様にしている、住宅会社のモデルハウスで体感してみてください。
自然の暖かさを体感してもなお、床暖房が必要だと感じたのなら導入してもいいと思います。
床暖房のある暮らしとない暮らしの、どちらが自分たちの価値観に合うのか、理想の暮らしやすさに近いのかを明確にして、しっかりと検討してほしいと思います。
これから家づくりを考えている人、床暖房を検討している人にぜひ参考にしていただいて、少しでも後悔のないマイホーム計画を進めてもらえたらと思います。

 

ご覧いただきありがとうございました。

今後も随時更新予定です!

ぜひ、チャンネル登録をお願いいたします。

 

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