2022.04.13
【思ったより狭い!】家の広さで失敗する3つの原因と対策を徹底解説!
皆さんもせっかくマイホームを建てるなら、広すぎる家もどうかと思いますが、なんか狭いとかきゅうくつに感じるよりは、適度に開放感があって、ある程度ゆったり快適に過ごせる広さがほしいと思いますよね?
一般的に多い30坪ぐらいの家を見学して、広いと感じるか狭いと感じるかはそれぞれの価値観だと思いますが、実際に家を建てて暮らしてみて、自分が想像していたより狭いと感じてしまったらショックだと思います。
そこで今回のブログでは、ネットやSNSでよく見かける「思ったより狭かった」「広さで失敗した」といった後悔をしないために、家の広さで失敗する3つの原因と対策を詳しくお伝えして、自分たちの理想と実際の家とのギャップを、できるだけ少なくしてもらいたいと思います。
大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりに携わった経験を踏まえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報をできるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
●家の広さで失敗する3つの原因
まず結論から言うと、家の広さで失敗する原因は次の3つになります。
1.図面
2.形
3.コーディネート
それでは1つずつ説明していきます。
1.図面
家の広さで失敗する原因1つ目は、図面だけで判断してしまった場合です。
建物の間取りや大きさを考えるときに、寝室や子ども部屋によくある6帖や4帖半は、アパートでもよく設定される広さなのでイメージしやすいですが、LDKが18帖とか玄関が4帖と言われても、なかなかパッとイメージしにくいと思います。
ただ一般的なアパートだと、玄関が1帖ぐらいでLDKも14帖ぐらいが多いので、今より広くなるなら良いね、みたいな感覚で進めてしまうと思ったより狭いとなりやすいです。
この失敗の1番の解決策は、マイホームを依頼する住宅会社のモデルハウスを実際に目で見て体感することで、いろいろな住宅会社や建売の家を見学した方はわかると思いますが、仮に同じ18帖のLDKや32坪の家だとしても、空間の広がりの感じ方や開放感は全く違ってきます。
要するに住宅会社によって、窓の取り方や間取りの考え方や設計力が全く違うので、実際に依頼する会社の建物を見た方が良いと思います。
さらに可能であればモデルハウスのように、家具や小物までしっかり設営されている家を見ることが大切で、オーナー様宅の完成見学会も参考になりますが、家具とかが入っていないとやっぱり広く感じてしまいます。
なのでプランを作るときは、しっかりそれぞれ大きさのイメージができている状態で、玄関が4帖、脱衣室が2帖、LDKが18帖と決めるのが良いですし、もしイマイチ大きさの感覚が掴めていないなら、担当者に相談して実際の家を見ながらプランを作るようにしましょう。
2.形
家の広さで失敗する原因2つ目は、部屋の形です。
これはあるあるの話ですが、例えば同じ長方形のLDK20帖でも、少し対比が違うだけで広さの感覚が変化して、L型とかになると同じ帖数でも視覚的な広がりは変わってしまいます。
どの形が良いかは、敷地の状況やイメージしている間取り、キッチン、ダイニング、リビングの位置関係で変わってくるので一概には言えないですが、20帖あればある程度広いだろうという感覚は持たないほうが良いと思います。
実際に今までたくさんの家を見てきましたが、LDKの形でこんなに広がりは変わるんだというぐらい違うもので、形だけでいうと凹凸のある③が1番狭く感じやすく、その次に②の形、1番広く感じやすいのは実は①の形だったりします。
あとは当たり前ですが、天井の高さや吹抜けの有無、窓の取り方でも変わるので、間取りやLDKの配置を優先して圧迫感が出てしまいそうなら、上方向に広がるように天井高を工夫したり、窓から外へ視線が抜けるように配慮して計画するようにしましょう。
3.コーディネート
家の広さで失敗する原因3つ目は、インテリアコーディネートです。
これは壁や天井などの素材や色、家具やカーテン、照明などの種類や配置、収納計画によっても家の広さ感覚は大きく左右されるという意味です。
例えば同じ4帖半の玄関でも図のように作り方がいろいろとあり、単純に広さだけなら②ですが、収納量で言えば①、動線で言えば③が良くなります。
さらに床を濃いウォルナット系にして、天井や壁も暗い色を選択すれば少し圧迫感が出ますし、逆に壁紙を真っ白にして、照明も埋込のダウンライトや壁を折り上げて間接照明にすれば、おしゃれな雰囲気を出しつつ天井がスッキリするので開放的にできます。
なのでそれぞれ目安として帖数を把握するのは大切ですが、実際には収納計画の方法や床や壁などの色合い、照明の種類によっても違うので、自分たちの理想とする家で何を優先するのか、総合的に考えて判断するようにしましょう。
あとコーディネートでもう一つ大切なのが、家具の大きさや配置です。ちょうどいいと思って買ったけど、置いてみたらソファーが大きすぎたとか、ダイニングテーブルの幅が広すぎて椅子を引いたら後ろの壁に当たってしまうといった失敗談を、たまにSNSやネットで見かけます。
家具も高いモノだと20万円30万円、安いモノでも10万円前後はするので失敗したらショックだし、かんたんに買い換える訳にもいかないと思います。家具が大きすぎると全体のバランスも悪く使い勝手も良くないし、何より空間がきゅうくつに感じてしまいます。
なので可能なら家を設計してくれた担当者やコーディネーターの人に、図面と合わせてサイズ感を確認しつつ、購入は通販でも良いと思いますができれば実店舗に足を運んで、実物を確認して買うのが安心です。
私もモデルハウスの家具は、安くて良い製品が多いので基本的に通販で購入します。サイズ感はさすがに間違えたことは無いですが、思ったより色味が濃いとか背もたれが急で圧迫感があるな、などと感じることがあるので、現物で確認するのが1番間違いなくおすすめです。
ちなみに、失敗しない内装材や照明の選び方、コスパ抜群の収納計画や意外と知らないダイニングテーブルの選び方、LDKを広く見せるマル秘テクニックについては、別の動画で詳しく解説しているので、興味のある方は下のリンクからぜひご覧ください。
●まとめ
今回ご紹介した家の広さで失敗する原因は次の3つです。
1.図面だけで判断
2.部屋の形
3.インテリアコーディネート
30坪の家を広いと感じるか狭いと感じるかは、それぞれの方の価値観なので良いと思いますが、実際に家を建てて暮らしてみて、自分が想定していたより狭いと感じたらショックだと思います。
ただ現実に「思ったより狭かった」「広さで失敗した」といった書き込みもネットで見かけるので、一定数ギャップを感じて後悔している人がいるのも事実です。今回の内容を少しでも参考にしていただいて、できる限り理想に近いマイホームをかなえていただけたら幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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